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「高血圧との関係性は、血圧が上がることで腎臓の細胞になんらかのストレスが絶えずかかり、(がんの原因となる)『フリーラジカル』を発生させているためだと思われます。腎臓は血圧を調整する臓器でもあるため、特にその変化に敏感なのかもしれません。
ほどほどのお酒ががんの予防に役立つメカニズムも、ある程度わかっています。私の研究グループで行った調査でも、毎日適度にお酒を飲んでいる人は、インスリンというホルモンの効き目が高まり、糖尿病になりにくく、同時にインスリンの分泌量が減少していることがわかりました。
インスリンは細胞分裂を促す作用もあるため、その分泌量が減ることで、がんになりにくくなるというわけです。ただし、なぜ腎臓と関係しているのかは、今のところ不明です。
腎臓がんの症状は、おなかの痛みやしこり、血尿などですが、健康診断のエコー検査などで見つかることも多くなっています。
治療で注目されているのは、ロボット手術です。といっても『鉄腕アトム』のようなものではなく、皮膚に開けた小さな穴から手術器具を挿入し、医師が三次元画像を見ながら遠隔操作するというものです。
微細な血管などを拡大して見ることができるため、人間の手ではできないミリ単位の操作が可能なのです。4月からは健康保険もきくようになり、普及が加速するものと思われます」(同)
死亡率は低いとはいえ、腎臓がんを遠ざけるためにも、適度な運動や飲酒を心がけたほうがよさそうだ。
(文=編集部)
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