無印良品、ユーザーの評価が低い4品…すぐほつれるボディーネット、壊れやすい電動歯ブラシ

　無駄を省いたミニマルな商品を取り揃えている無印良品。そのラインナップは生活雑貨から衣服、食品まで幅広く、シンプルなデザインだからこそ機能性や品質の高さが評価の対象になることも多い。

　良品計画が4月9日に発表した2020年2月期決算によると、当期利益は232億5300万円と前期比31.3％減。しかし、オンラインストアの売り上げは伸びているようで、前期比11.2％増を記録している。ウィズ・コロナ期でも、引き続き通販の需要は高まっていくのかもしれない。

　そんな無印良品だが、陰ながら悪い意味で話題になっている商品も存在する。今回「Business Journal買うべき・買ってはいけない調査班」では、ユーザーから不満の声が上がっている商品を中心にリサーチを行い、「この夏、買ってはいけないアイテム」を4つピックアップした。あくまで編集部の独断による選出ではあるが、今後のお買い物の参考にしていただければ幸いである。

のびのびボディーネット／350円（税込、以下同）

　ボリュームたっぷりのネットが、たったワンプッシュのボディーソープからモコモコの泡をつくり出してくれる「のびのびボディーネット」は、その点をもって高く評価しているユーザーも少なくない。

　しかしながら、公式ネットサイトの5段階評価では2.7と、全体的な評価はあまり芳しくない。多くのユーザーが指摘しているのは、ネットがほつれやすく、伸びやすいという点だ。

　実際に使ってみると、確かに数回使っただけで長さが倍ほどになってしまう。“のびのび”と謳ってはいるものの、ここまで伸びてしまうと扱うのも難しくなってくるかもしれない。泡立ちが良いという点を考慮すれば許容範囲とすることもできるが、人によっては気になってしまう、クセの強いアイテムといえるだろう。

音波電動歯ブラシ／2490円

　無印良品の電化製品は、洗練されたデザインを味方につけることで、他メーカーとの差別化に成功している。しかし、もともと無印良品にとっては専門外の領域のため、機能性や耐久性に対してユーザーからの不満の声が上がる商品も少なくない。今回紹介する「音波電動歯ブラシ」も、残念ながらそのなかのひとつといえるだろう。

　これは無印良品製の歯ブラシを挿すと、音波振動歯ブラシとして使用できるというアイテム。キャップ付きで持ち運びがしやすいことや、潔いデザインのカッコよさといった美点もあるのだが、購入したユーザーの多くが「すぐに壊れてしまった」「電池の消耗が早すぎる」と口にしているのだ。

　このような感想は、高評価をしているユーザーのレビューでも上がっているため、信憑性は高いといえるだろう。通常の歯ブラシを電動歯ブラシに変えるアイテムは、他メーカーからもっと安価な商品も出ているので、この商品の購入は避けたほうが賢明だ。

アクリル冷水筒 ／790円

　無印良品では、たびたび販売している商品の仕様を変更している。「アクリル冷水筒」は、昨年の夏掲載の当サイト記事『無印良品、足元が蒸れない快適サンダル！“優れモノ”日焼け止めミスト＆水筒！』で“買うべき商品”として紹介したアイテムだが、リニューアルによって一転、不満の声が上がるようになってしまった。

　このアイテムは仕様変更によって、以前の商品にあった蓋のグリップがなくなってしまい、持ち上げるときに滑りやすいという欠点が生まれた。そのため、前身を知っているユーザーからは“改悪”だとする声も聞こえてくる。実際に使ってみると、2Lのボトルに中身がいっぱい入っている場合にはかなりの重さになるため、冷蔵庫から出すだけでも気が抜けない。力が弱い方であれば、重さに耐えられずに落としてしまうことも考えられる。

　なぜグリップを廃することになったのかというと、実は昨年、グリップを掴んで持ち運ぶと本体が落ちてしまうという事故が発生してしまったことによる。ティーパック入れが付いているといった、かつての商品から引き継がれている利点もあるため、グリップがないことを割り切って使えるかどうか、よく考えてから購入するべきだろう。

スマートフォン用防水ケース／1590円

　海やプールで遊泳を楽しむにしても、スマートフォンは、なんとなく持っておきたいもの。近年ではそんなシーンで活躍してくれる防水ケースも多くのメーカーから販売されている。しかし、無印良品の「スマートフォン用防水ケース」は、あまり評判が良くないようで、公式ネットサイトでは2.8という評価が付いている。

　特に目立ったのは「ホームボタンが効かない」という点で、装着したままではホームボタンが押せないため、仕方なくケースから本体を取り出して操作しなくてはいけないのだという。また、固くて開け閉めがしづらいという声もちらほらと挙がっている。

　快適に使いこなせている人もいるようなので、一様に“買ってはいけない”と断言することはできない。しかし、スマホとの相性の問題が絡んでくるため、よく調べてから購入を検討しなければ泣きを見ることになるだろう。

　今回紹介した4品には、確実に便利といえる面も、もちろん存在する。ただ、使用者が不満を抱く欠点も間違いなくあるため、自分が求めている機能や使い方を踏まえたうえで選ぶのが正解だろう。
（文・取材＝「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio）