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2023.05.29 22:44
2017.02.05 00:05
宇多川久美子「薬剤師が教える薬のリスク」
がん、すべて医師任せでよいのか?がん恐怖症候群蔓延、健常者の20倍の自殺率か
子どもの問題行動は、何かしらのメッセージであることが多いといわれます。子どもにしても、自分の親がある日突然、自分のことを敵視し厄介払いをする算段を始めたら、どう思うでしょうか。
「気づいてほしかったのに、話し合いもせず、いきなり自分を邪魔者扱いするなんて」と食ってかかり、より一層反抗的な態度をあらわにするのではないでしょうか。そして、まったくこちらを見てくれなかった親との間に大きな溝ができ、やがて関係は修復不可能になってしまう、という悪循環にはまってしまうかもしれません。わが子を理解し根本から解決しようとしたら、まったく違う結果が待っていたはずです。
私は、がんも同じだと思っています。これまでぬくぬくと育てられていたのに、いきなり潰しにかかろうとしてきたら、反撃に出るのは当然のことです。自分を排除するパワーが強ければ強いほど、猛攻撃しようとするのではないでしょうか。
実際に、抗がん剤を使うと、がんは反抗するかのごとく変異しようとします。がんを告知されると「先生にお任せします」と、すべてを医師に委ねてしまう患者さんをたくさん見てきましたが、まずは自分でつくった自身のがんとどう向き合うか、どうつきあっていくかを真剣に考えることこそ、がん治療の第一歩なのではないでしょうか。
―『薬剤師は抗がん剤を使わない』より抜粋―
(文=宇多川久美子/薬剤師・栄養学博士)
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