関西のおすすめお土産5選:1位は京都の老舗料亭が手掛ける逸品
続いて、関西のお土産事情はどうか。
「関西のお土産でイチオシしたいのは、京都の『雲月』の『小松こんぶ』(45g桐箱入1296円)です。昆布を松の葉のように細く刻み秘伝の頃合いにカラッと炊き上げたもので、山椒の風味がきいており、普通の佃煮とは一線を画す美味しさです。そのまま御茶請けやおつまみに、またご飯や麺の上に載せればしっとりとおかずいらずで食が進みます。性別や年齢を問わない万能なお土産だといえます」(同)
雲月では『小松こんぶ』の他にも、昆布に梅を練り合わせた『梅びしお』(60g 756円)など、料亭ならではの吟味を重ねたお土産が揃う。これらの商品は取り扱いのある百貨店でも購入可能だが、京都市内の料亭『御所 雲月』まで足を運ぶ余裕があれば、数量限定の『わらびもち』を入手できるチャンスもあるのだとか。
「これも京都のお土産ですが、『緑寿庵清水』は日本唯一の金平糖専門店で、皇室も御用達。一部商品は百貨店でも購入可能ですが、バリエーションには限りがあります。本店(京都市左京区)では『究極のヴォーヌ・ロマネ 赤ワインの金平糖』(9180円)のように季節の特別商品も取り扱っていますので、確実に入手したいのなら予約推奨です。
生菓子なので日持ちの問題はありますが、もし近所に帰省するようであれば大阪の『餅匠しづく』の『草餅』(1個237円)や『フランボワーズ大福』(1個408円)がおすすめ。一方、『小島屋』の『けし餅』(6個入908円~)でしたら4~5日ほど経っても食べられますので、お餅というジャンルにしては長持ちするほうかもしれません。
スイーツでしたら、兵庫県三田市の『パティシエ エス コヤマ』が不動の人気でしょう。なかでも行って並ばなければ手にすることのできない『小山ロール』(1404円)や『小山ぷりん』(1本324円)など、シェフの小山進氏が本当に納得して作り上げた『小山』の名をつけた究極のお菓子たち。クッキーやマドレーヌといった焼き菓子も豊富でそのシーズンごとのギフトパッケージもこだわり抜いており、子どもたちの嬉しい笑顔が貰えること間違いなし!親御さんにも喜ばれ会話もはずみますね」(同)
北海道、東北、中部、中国・四国、九州のハイセンスなお土産
最後は関東・関西以外の各地域にも視野を広げ、冨田氏がレコメンドするお土産を紹介していこう。
「北海道は『六花亭』の『ストロベリーチョコ』(100g 600円)や『ロイズ』の『ポテトチップチョコレート』(190g 778円)で、東北でしたら『さいとう製菓』の『かもめの玉子』(4個入453円~)でしょうか。定番中の定番ということは承知していますが、やはり変わらぬおいしさは魅力です。実績のあるメーカーだけに、その年のレアな新商品も試してみる価値はあります。
中部ですと、名古屋の『菓匠 花桔梗』の『五福』(3672円)。カラフルな5色のあん玉と寒氷が木箱のなかに並んでおり、視覚的にとても華やかです。『桂新堂』の『海老づくし』(2160円~)というせんべいも、海老そのままの面白い形をしているものも入っているので、贈り物に適しているでしょう。
中国・四国ではまず、広島の『藤い屋』の『淡雪花』(2個入400円~)を挙げます。もみじまんじゅうの店でもありますが、『淡雪花』はレモン羹をレモンのマシュマロでサンドした本当に儚い雪のようなお菓子で、シャリッ、フワ、プルンとした口当たり。香川の『藤井製麺』の『HANAIRO 5色セット』(うどん5人前1458円)も、美味しいさぬきうどんが色とりどりの箱に小分けされていて可愛いらしい印象ですね。
九州のお土産なら、帰省して親戚と鍋を囲む機会もあるでしょうから、福岡に本店がある『茅乃舎』の焼きあごだしなど素材が活きる一番人気の『茅乃舎だし』(8g×30袋1944円)や『野菜だし』(8g×24袋1944円)を推します。だしに使わなくても、袋の中身をお湯にあけてそのままスープとして飲んでもOK。一人暮らしや海外暮らしにも嬉しいカンタン本格レシピの技アリだしです。東京でも1人1個購入制限がしかれ空輸入荷待ちされたほど大ヒットした『生七味』(60g 1026円)をはじめ今も変わらぬ人気の(『青柚子胡椒』『赤柚子胡椒』など薬味・)調味料のラインナップも充実、ここの商品は何を買っても間違いないです」(同)
いかがだっただろうか。帰省当日、何を買おうか悩みすぎて新幹線や飛行機に乗り遅れてしまうような事態を避けるためにも、冨田氏のアドバイスも参考にしつつ、納得のいくお土産選びをしてほしい。
(文=森井隆二郎/A4studio)