日清食品と小林製薬の共同で開発されたという「残ったスープ固めるパウダー」が話題となっている。
カップヌードルなどのカップ麺は、残り汁に箸ですくいきれない細かい麺やネギなどの具材が残り、そのままシンクに流すと排水溝にゴミが溜まってしまうこともあるだろう。そのため残り汁の処理に困ったことがあるという人は少なくないはずだ。
そんな悩みを解消してくれるのがこのパウダー。その名称からわかるように、残ったスープを固めることができ、固めた後はそのままカップごと燃えるゴミとして捨てることができるという。
入手は公式オンラインストアから
まずは肝心の入手方法をご紹介しよう。
店舗で販売されているのかと思いきや、実は商品化はされていないのである。入手方法は日清食品オンラインストアからカップヌードルを購入すること。日清の公式サイトからカップヌードルを購入すると、1個につき1袋のパウダーが無料で付いてくるとのことだ。
カップヌードルであればどの味も対象となるが、使用できるのはカップヌードルのみ。仮にカップヌードル以外のカップ麺に使用しても、スープが固まらない可能性があるらしい。
ということで、日清食品オンラインストアから注文し、到着を待った。
注文したカップヌードルとともに到着、使い方などの説明を確認
カップヌードルとともに到着。使い方や注意書きの載ったチラシとともに個包装されたパウダーを入手した。
使用方法は簡単で、食べ残りのスープにパウダーを1袋入れて、すぐにグルグルと10秒かき混ぜるだけ。かき混ぜてからしばらく置いておくと中身が固まっていく。液体から個体になれば、燃えるゴミとしてそのまま捨てられるとのことだ。
注意書きには、排水溝に流さないことや、カップヌードルの食べ残しスープの固化以外には使用しないことなど書かれている。また、パウダーが高吸収性樹脂と苦味剤の2つから成っているところを見ると、万が一幼児などが誤って口に入れても苦味ですぐに吐き出せるといった、安全面への配慮も感じられた。
いざ、シーフードヌードルの残り汁をパウダーで固めてみた
今回、注文したのはカップヌードルのシーフード味。プレーンのカップヌードルだけでなく、シーフードヌードルや、カレーヌードルなど現在販売されているすべての味のカップヌードルの残り汁にパウダーが使用できるそう。
ということで、いつも通りカップヌードルをつくり、食べ終わると、やはり細かなネギや麺といった具材がスープに残ってしまっている。たとえ自宅であっても、この食べかすを生ゴミとして分けてスープのみを流すといった作業が非常に面倒なのだ。そこで活躍するのが、このパウダーというわけである。
切り込みから封を開けてパウダーを残り汁に振り入れる。ここで意外にもパウダーの量の多さに気づいた。パッケージの裏面を見てみると11.5g。
説明書きの通り粉を入れてすぐに10秒間かき混ぜると、あっという間にスープがゼリーのように固まっていった。固まり方としては、細かい粒々のゼリーのようになる。固化が完了した状態でも全体的にはふわふわ。ただ、触ってみると多少しっとりとしているが、容器を傾けてみても垂れてくるような汁気はなく、そのままゴミ箱に捨てることができた。
使ってみた感想
カップごとそのまま燃えるゴミとして捨てられるのは、やはり楽だし衛生的に感じられた。実際、あっという間に固まるし、捨てる際にスープが垂れてくることもないため、終始ノンストレスで使用することができた。
現在はネット購入特典として配布されているのみで、商品化はされていないので、これからの展開が気になるところだ。ただ、個人的にはこれまでカップ麺の残り汁にはそれなりに悩まされてきたが、このパウダーが有料販売だったとしたら、わざわざお金を出してまで買うかどうかは微妙かもしれない。
非常にニッチな製品だが確かに困っていたという人は多そうだし、使用するのにストレスも特になかったので、今後は店頭販売のカップヌードルにも無料セットで付いてくることを期待したい。
(文=A4studio)