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松本典久「山手線各駅停車」

変貌し続ける駅・大崎駅の“出生の秘密”

文=松本典久/鉄道ジャーナリスト
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 国鉄晩年の1985(昭和60)年に開業した埼京線は、赤羽線に直通して池袋駅発着で運行を開始していたが、山手貨物線を通じて新宿、恵比寿へと南進を続けた。貨物線に電車を通すため駅設備の改修も必要で、一朝一夕にできるものではなかったが、2002(平成14)年12月1日には大崎まで延伸した。

 また、東京臨海高速鉄道りんかい線は、1996(平成8)年に新木場~東京テレポート間で開業していたが、埼京線の大崎延伸に合わせて大崎までの全線開業にこぎつけ、同日から相互直通運転を開始したのである。

 さらに1年前から山手貨物線経由で高崎線~東海道本線および東北本線~横須賀線を直通していた新たな系統「湘南新宿ライン」もこのときから大崎駅に停車するようになった。

 こうして一気に大崎駅に発着する列車が増えたが、駅施設もコンコースを拡張、従来使われていた北改札口に合わせて南改札口も新設している。どちらも線路を跨ぐ自由通路に面しており、現在では南改札口からゲートシティ大崎方面の新東口、シンクパーク方面の新西口、北改札口からは大崎ニューシティ方面の東口、居木神社方面の西口へと4つの方向に向かうルートなっている。

 現在では大崎駅を取り囲むように100m級の高層ビルが建ち並び、駅周辺では往年の面影が一新されてしまった。まさに今世紀に入ってから急速に変化した駅と街並みといえるのである。
(文=松本典久/鉄道ジャーナリスト)

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松本典久/鉄道ジャーナリスト

松本典久/鉄道ジャーナリスト

1955年、東京生まれ。出版社勤務を経て、1982年からフリー。鉄道や旅をテーマとして、『鉄道ファン』『にっぽん列島鉄道紀行』などにルポを発表するかたわら、鉄道趣味書の編集にあたる。
著書に『消えゆく「国鉄特急」図鑑』(共著、2001年)、『SLが走る名風景』(共著、2001年)がある。

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