プチプラでも“高見え”！オペラのリップティント、大ヒットの納得の理由！オン＆オフ両使い

　そうして市場でマスのパイを取り、足場を固めてから一流のファッションデザイナーとコラボレーションをして、服にこだわりを持つおしゃれな層をも取り込む戦略を打ち出し、ライフスタイルウェアという今のような独自のポジションを築きあげた。こうしたユニクロのエピソードで私が思い出すのが、同じくプチプラブランドであるUZU BY FLOWFUSHI（ウズ バイ フローフシ）だ。

UZU BY FLOWFUSHI　世界市場を見据え、NYから発信！

　2011年のデビュー以来、“モテライナー”“モテマスカラ”でロングセラー街道を驀進していたフローフシが2018年いっぱいでブランドにピリオドを打つと発表したのが2018年の9月のこと。フローフシは化粧品業界にはまったく縁のなかった２人の男性がエンドミネラルという天然ミネラルの鉱石に出合い、美容に応用してみようと思い立ち、創業したベンチャービジネスだった。手ごろなプライスと他にない軽やかなつけ心地、描きやすさなどへの徹底的なこだわり。そこに巡りを促し、マイナスイオンを発生するエンドミネラルの効果でエイジングケアが期待できるとあって、わずか数年でモテライナーもモテマスカラも各女性誌のコスメアワードを受賞するほどに成長した。高いパフォーマンスと手ごろなプライスで市場のパイを取るというのは、まさに先のユニクロの手法に似ている。

　そうしてマスで市場を取ったあとの、突然のブランド終了宣言には業界の誰もが驚きを隠せなかった。ドラマチックな幕切れから3カ月後、今年3月に世界初を誇るテクノロジーを駆使して新たにつくり上げた全13色の“ウズ アイオープニング ライナー”を引っ提げてUZU BY FLOWFUSHIとしてカムバックを果たしたのだ。

　ブランドの発信地は日本ではなく、なんとアメリカはニューヨーク。モテライナー、モテマスカラの実績のない土地でゼロからの挑戦を選択したのだ。ニューヨークのファッションブランド、3.1 フィリップ リムのバックステージのメイクアップ担当、ブランド名・価格・販売場所すべてを伏せたゲリラサンプリング、アメリカでの発売の是非をユーザーの意見に委ねるキャンペーンなどで話題を集めた。

　誰もが使うメイクアイテムの筆頭であるリップと違って、アイライナーはメイク上級者のアイテム。しかしながら、アメリカをはじめ、欧米の人々はアイライナーに強いこだわりを持つことで知られている。ニューヨークで認められたら、アメリカ全土、アジア、ヨーロッパと広がる可能性は確かにありそうだ。ロンドン、ニューヨーク、パリとおしゃれ都市に出店し、低価格というよりはその機能性の高さで独自のポジションを築き上げたユニクロのように、UZU BY FLOWFUSHIは果たしてなれるだろうか。大胆な戦いに挑んだブランドの行く末から目が離せない。
（文＝平輝乃／ビューティエディター）

描きやすさに定評のあった人間工学に基づく八角形のボディはそのままにプラスチックとメタルを組み合わせた新素材を採用。筆づくりの名産地、熊野と奈良の職人が手もみで作り上げた大和匠筆TMはコシの良さが秀逸だ。ブラックやブラウンといった定番カラーからパープルやイエロー、カーキやバーガンディなど個性ある全13色に、ユーザーと共に開発した1色を加えた全14色のラインナップ。
UZU EYE OPENING LINER 全14色　各￥1500（税別、以下同）／UZU BY FLOWFUSHI
UZU BY FLOWFUSHI 0120-963-277 HP: https://www.uz.team/jp/

唇そのものが色づくような、セミマットなツヤのある仕上がりでティントリップブームをつくった口紅が発色、潤い、塗り心地を向上させてリニューアル。鮮やかな発色なのに、“濃く”感じさせない、透ける質感がなんとも今っぽい。リップクリームのようななめらかな塗り心地は口紅の塗膜感が苦手な人にもおすすめ。自然な血色感が得られる8色のラインナップ。オペラ リップティント N 全8色 各￥1500／イミュ
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