肩こり、腰痛、脚のむくみ、はたまた便秘やぜんそくなど、大小を問わなければ、誰でもひとつくらいは慢性的な身体の痛みや不調を持っていますよね。
『座り方を変えれば、身体の疲れがイッキに取れる!』(学研パブリッシング/刊)の著者で姿勢治療家の仲野孝明氏によると、これらの問題の多くは「姿勢」にその原因があり、それを正すことで身体のトラブルの大部分は改善が期待できるとしています。
例えば、こんな習慣によって、私たちの体はゆがみ、姿勢が崩れてしまうのだそうです。
寝ころんで読書やインターネットをする
ベットに仰向けになり、高枕に首を持ち上げた状態で、iPadや読書などをする習慣が多い人は多いのではないでしょうか。この習慣が続くと、背中の上部が曲がり、猫背になりやすくなります。
背が高いのを気にして、周りに高さを合わせて歩く
身長が高いのを気にするあまり、周囲と高さを合わせるように、背中を丸めて歩く習慣がある人も要注意です。この習慣がある人は、背中の中部が曲がって姿勢が崩れやすくなります。
足を前に投げ出してイスに座る
足を前に投げ出して、身体がずり落ちるように背もたれにもたれかかって椅子に座る人を、電車などで見かけます。一見楽そうな姿勢に見えますが、この座り方だと骨盤が後ろに倒れてしまい、一度その癖がつくと立っても腰が伸びきらなくなってしまいます。
背中、腰、膝の痛みをかばっている
痛めた膝をかばって、少し曲げている人や、凝りや痛みのある背中・肩をかばって丸めている人は、そのかばう動作に連動して骨盤まわりが丸まって、股関節を曲げる筋肉が伸びにくくなります。その結果、座っている時は猫背になり、立った時には腰部が前に反り返ってしまうのですが、姿勢を直そうとしても痛みが邪魔をして、ままなりません。こういった人は、まず痛む部分を治療する必要があります。
携帯・スマホを頻繁に覗き込む
ノートパソコンで仕事をすることが多い人、携帯電話やスマホをしょっちゅう覗き込む人は、首だけカクンと下に向ける姿勢になりがちです。背中はきちんと伸ばせているので、本人は姿勢が悪い自覚がないのですが、この姿勢が続くと頸椎に自然な湾曲がなくなり「ストレートネック」になってしまいます。
本書では、特に「椅子に座る」姿勢を矯正することで、脊椎や骨盤をはじめとした身体のパーツが本来あるべき位置に収まり、結果として身体に起こっているさまざまな不調を治すことができるとしています。
では、正しい「座り方」とはどんな座り方なのか。
今回取り上げた習慣に心当たりがある人、すでに身体に不調を抱えている人は、症状が悪化する前に、本書を読んで確かめてみてください。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。