11月20日発売の「週刊文春」(文藝春秋/11月28日号)が、AKB48グループ総支配人・戸賀崎智信氏の脱法ハーブ吸引、及び複数の女子大生との不倫疑惑を報じている。
同誌によると、戸賀崎氏はここ最近突然吠え出したり、数分前の話をまったく覚えていなかったりと挙動不審な行動をとることが増え、その様子を不審に思った側近A氏が確認を取ったところ、戸賀崎氏は脱法ハーブの使用を認めたという。A氏によると、戸賀崎氏には知人に脱法ハーブの売人がおり、ビゼ社のHシリーズという脱法ハーブを1袋5000円で譲り受けており、それを愛用の銀色の吸引具で吸っているという。
この証言を裏付けるかのように同誌のグラビアページには、この銀色の吸引具によく似たもので何かを吸い込んでいる戸賀崎氏の写真が掲載されている。
今回の報道を受け、早くもネット上では
「さすがにやばい。NMB(48/AKB48の姉妹グループ)は薬物禁止(のPR)ポスターに出てるのに」
「吸ってなかったら名誉毀損だ」
「AKBファンを今日限り辞めた」
「一般社会なら解雇もの」
などと、さまざまな意見が飛び交っている。
この脱法ハーブだが、吸引すると幻覚作用などを引き起こし、違法薬物と似た効果をもたらすといわれている。現在のところ所持・吸引を取り締まる法律はなく、簡単に手に入るため急速に広まっているという。厚生労働省はこれまで、脱法ハーブに使われる92種類の薬物を「指定薬物」として製造・販売を禁止していたが、製造販売業者と“イタチごっこ”状態となっている。このような状況を受け今年3月22日からは、新たに759種類にも及ぶ大量の薬物の製造・販売が禁止となった。
ここで気になるのが、実際に戸賀崎氏が脱法ハーブを吸引していた場合、法的にはどのような処罰を受けるのだろうかという点であるが、脱法ハーブ事件に詳しい弁護士は、次のように解説する。
「刑法38条3項には、『法律を知らなかったとしても、そのことによって、罪を犯す意思がなかったとすることはできない』という規定があります。つまり、購入したハーブが製造・販売を禁止された指定薬物だということを知らなかったからといって、罪を犯す意思(故意)がなかったということはできません」
さらに同弁護士は、次のようにも指摘する。
「3月に非常に多くの薬物が製造・販売禁止になったことからもわかるように、脱法ハーブに対する規制は、今後もますます広がっていく可能性があります。『このハーブは合法』と思い購入し吸引していたとしても、吸引の時点で脱法ハーブが“違法”ハーブに変わっている可能性は今後もあるため、注意が必要です」
また、同誌は脱法ハーブ吸引疑惑に加え、2人の娘と妻を持つ戸賀崎氏の不倫疑惑も報じ、同氏がAKB48のメンバーと同じ年頃の女子大生2人と、それぞれ別日にホテルへ入っていく写真を掲載している。
戸賀崎氏は同誌の取材に対し、「吸ってもいないし、吸引具も持っていない。仮にやったとして合法ハーブ。問題あるんですか?」「不倫などしていない。風俗だ」などとコメントしており、真偽のほどは定かではない。しかし、今回の報道により、AKB48のイメージダウンは避けられそうにないが、テレビ局関係者は次のように証言する。
「AKB48の運営サイドをめぐっては、過去にもAKB48の運営会社・AKSの窪田(康志社長)さんとAKB48のメンバー・河西智美や篠田麻里子(ともにすでに卒業)との交際や、AKB48劇場の管理会社(オフィスフォーティエイト)の芝(幸太郎代表)さんが六本木で裏カジノを経営していた疑惑、さらには総合プロデューサー・秋元康氏が米ラスベガスや香港マカオのカジノで億単位の損を出すほどハマっていたことなど、数多くの報道がなされていきました。また、メンバーたちの熱愛報道もしばしばメディアを騒がせており、こうした報道が出ても今なおファンを続けている人たちは、AKB48に“純粋な幻想”など持っておらず、スキャンダルも含めた“黒い面”があることを認めた上で、AKB48、そして総選挙をはじめとする各種イベントを楽しんでいます。よって、今回の文春の報道がきっかけですぐに多くのファンが離れるというようなことはないと思います。しかし、世間一般的なイメージダウンは避けられませんし、こうしたスキャンダルが重なれば、少しずつ“冷める”ファンも出てきて、いずれ訪れるであろう“AKBブーム”の終息を早めることにつながるのかもしれません」
そして“冷めた”ファンの一部が、今やAKB48のライバル的存在であるももいろクローバーZ(ももクロ)に流れていると、ある芸能事務所関係者は解説する。