がんばっているのに満たされない。人のことばかり気にしすぎてしまう。小さなことでイライラしてしまう。幸せではないと感じている人には、このような日々の悩みが多いという共通点がある。今抱えている悩みがどこからくるのか。何がストレスになっていて、どうすれば幸せになれるのか。
他人のことが気になりすぎる人が知るべきこと
『がんばりすぎて疲れたあなたが 自分の幸せをつくる本』(Poche著、清流出版刊)では、人間関係、親子問題、機能不全家専門カウンセラーとして活動しているPoche氏が、無理なく自分を幸せにする方法を紹介する。本書によると、人のことばかり気にしてしまう場合、2点考える必要がある。1つ目は、自分ばかりが我慢しすぎてしまっている可能性はないか。2つ目は、いつも自分が譲っていたり、自分が折れてばかりということはないか。
もしもこれらの答えが「はい」なら、人のことを優先しすぎてしまっている。誰かを優先するには、自分を後回しにしなければならないので、そればかりだと、自分自身がどんどんしんどくなってしまう。
人のことが気になるからこそ、自分のことも気にしてあげないといけない。自分のために時間や体力を使えるようになることが、幸せをつくる上で大きな一歩なのだ。自分のことを気にし、幸せに生きるためには、自分の本当の気持ちを大切にすることだ。そのために必要なのが、自分らしく生きること。自分らしく生きるには、世の中の誰かが自分に貼ったレッテルを剥がさなければならない。
自分に貼られたレッテルで最も強力なものは、子どもの頃から今までの間で親から言われた言葉だ。たとえば、子どもの頃に親から「あなたは掃除ができない」と言われれば、自分は掃除ができないと本気で思い込む。その結果、大人になって、人並みに掃除ができるようになっても、なんとなく苦手意識が残ってしまうことがある。
誰かが貼ったレッテルを外す第一歩は、自分自身でレッテルを剥がすと強く決意すること。「掃除ができない」レッテルを剥がす場合、「掃除できる」ではなく、「掃除できなくてもいい」と反論すること。「掃除できる」と反論してしまうと、「掃除をしなきゃいけない」というレッテルが新たに作られてしまうからだ。
自分らしく生きるためにはまず、自分を苦しめているレッテルを外すこと。その結果、誰かに気を遣いすぎて疲弊することが減り、自分の気持ちを大切にできるようになっていくのだ。今までよりも、少し自分を大切にしてあげる。そうすることで、自分の心を自分で幸せにできるはずだ。日々、何かに悩んで幸せを感じられない人は、本書から自分の幸せをつくる方法を実践してみてはどうだろう。(T・N/新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。