他社から契約切り替え殺到のau新料金プラン、本当に得?こんな人は得/損!
新料金プランに乗り換えると損な人、注意点
auによれば、新料金プランの登場により、端末を購入した8割超の人が新プランを選び、割賦契約をした人の内、こちらも8割超の人が「アップグレードプログラムEX」に加入したとのことです。
ただし、上記に示したように、既存プラン、新料金プランどちらが得かは人それぞれです。新料金プランに関する紹介を見ると、大幅に安くなっているように見えるものもありますが、そうした表記は、最初の1年間限定の割引が適用され、さらにスマートバリュー(auひかりなどの利用者の割引)も適用されているものになります。実際のお得額は本記事で示したような考え方できちんと計算することをおすすめします。特に、「毎月割」が大きな人は、新料金プランだと損してしまうため、既存プランの利用をおすすめします。
また、2年縛りについても、考慮する必要があります。auの新料金プランに惹かれて他社からauに移る場合、2年縛りの契約解除料がかかることがあります。一般に解除料は9500円で、さらに転出料2000円と新規契約料3000円がかかります。これらをコストのなかに含めて計算してください。
iPhoneユーザにとっては残念なことなのですが、新料金プランの新規購入と機種変更の対象機種は「au 4G LTE対応Android」となっています。肝心のiPhone向けのプランについては、「秋に向けて協議中」とのことです。
例外的に現在au iPhoneを使用している人であれば、新料金プランを適用することができますが、「毎月割」が適用されないことを考えると、お得になる人は限られます。例えば、2年以上前にiPhone 6を購入し、現在は毎月割の適用がなくなり、この先au iPhone 6から当面は買い換えるつもりがない人などは、新料金プランのほうがお得になります。
なかなかシンプルにならないスマホ料金ですが、家計に占める通信費が大きなものになっています。情報を集め、格安スマホなど含めてよく検討して、よりお得なプランを選択してください。
(文=新田ヒカル/スマホ評論家、マネー評論家)
※料金は特に表記がない場合、すべて税抜です。