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ahamo移行前の要注意ポイント…事前にやるべき4つの作業、できなくなる5つこと

文=加藤純平/ライター
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NTTドコモ「ahamo」のHPより

 NTTドコモの低価格料金プラン「ahamo」がスタートした。1カ月当たり「データ容量20GB」や「5G回線利用可能」「5分間の国内通話無料」などの魅力的な内容に加えて、月額2970円(税込み、以下同)という破格の料金もあって注目を集めている。

 充実した内容にもかかわらず「破格」の値段で提供できる理由は、ひとつに契約などが“オンライン限定”になっていること。ただ、これは旅行に行くときに、JTBなどの窓口でプランを立てるのではなく、「ヤフートラベル」などを使うと思えばわかりやすい。

 また、既存の割引サービスなども受けられなくなってしまうが、多くの場合、割引サービスを受けられなくなっても、ahamoにすればお釣りが出る人は多いはずだ。

 ようは、“シンプル”にすることによって低価格で提供することを実現した。このシンプル化によって、いくつか気をつけないといけないことがある。ahamoを検討している人やこれから契約しようと思っている人は、事前に確認しておいたほうがいいだろう。

ahamo契約前に「必要なこと」

・dアカウント発行、dポイントクラブ入会、dポイントカード利用者登録

 ahamoへの申込み時には、「dアカウントの発行」「dポイントクラブへの入会」「オンライン発行dポイントカード番号登録」が必要になる。これはオンラインで手続きを進めるために必要だからだろう。グーグルのサービスを利用するために、アカウントをつくるようなものなので、これは避けては通れない。とはいえ、dポイントは利用できる店舗は増え、お得なキャンペーンも多数実施されている。この機会に入っておくのもいいだろう。

・シェアパックが使えないので、解約や代表回線の変更が必要

 家族間でパケットを分け合える「シェアパック」が使えなくなる。そのため、シェアパック代表回線の人は、ahamoへの変更前にシェアグループの代表回線の変更やシェアパックを解約する必要がある。シェアパック子回線の人はシェアパックの解約が必要だ。

・未成年は利用できないので、名義変更が必要

 未成年が契約者になることはできないため、事前にドコモショップなどで成人のご家族へ名義変更が必要。

・オンライン化に伴う、アナログサービスの以降

 ahamoの特徴は、オンラインに振り切ったことだ。店舗や電話での対応ができないが、同様に請求書や料金明細類の利用ができなくなる。現在「請求書によるお支払い」を利用している人は、口座振替やクレジットカード払いに変更しないといけない。また、月々の利用料金の確認はahamoサイトで行うことになる。これまで利用料金の明細を郵送してもらっていた人は「eビリング」への申込みが必要だ。

 ただし、慌てる必要はない。たとえ事前に変更しないといけない設定が残っていても、申込み時にシステムでチェックしてくれる。

ahamoで「できなくなること」

 さて、ahamoでは「できなくなること」がいくつかある。契約後に焦らないように今一度チェックしておこう。

・キャリアメール

 ahamoの大きな特徴はドコモメールが使えなくなる。つまり、「@docomo.ne.jp」で終わるキャリアメールが使えなくなるのだ。特に仕事や両親などとの連絡に使用している人は注意が必要。

 ただし、今や多くの人がLINEなどでコミュニケーションを取っているだろうし、メールもGmailなどを利用している人が多いはず。キャリアメールでのやり取りをしている相手へのフォローをしておけば、こちらは大きな問題はないと思われる。「キャリアメールが使えないのがネック」という人もいるが、ドコモの場合、「spモード利用料」として毎月300円支払う必要があった。これがなくなるわけであり、考え方によってはお得になるのだ。

 もう1点気をつけたいのが、Apple IDなどネットサービスのIDや緊急連絡先としてキャリアメールを利用している人も少なくないだろう。こちらも使えなくなるので、事前に変更しておこう。

・spモード コンテンツ決済サービス(dメニュー掲載コンテンツ)

 意外と気をつけないといけないのがspモードを使ったコンテンツだ。例えば、アーティストの月額コンテンツや有料メールマガジンなどを「キャリア決済」などで利用していると、支払いが行えなくなる。事前にクレジットカード払いなどに切り替えよう。Google PlayやiTunes経由のコンテンツ決済サービスは、引き続き利用できる。今月の請求書を今一度確認し、ドコモが仲介している決済をチェックしておこう。

・留守番電話サービス

 ahamoでは留守番電話サービスが利用できない。また、プラン変更後には、伝言メッセージや設定内容が削除され、復元もできなくなる。

・ドコモのクラウド系サービス

 ドコモ電話帳、データ保管BOX/dフォト(写真お預かり機能)/クラウド容量オプション/スケジュールなどクラウドサービスが使えなくなる。保存しているデータも消えてしまうため、注意が必要だ。

・ahamo変更後は、2021年6月まで機種変更ができない

 ahamoへプラン変更後は、2021年6月まで機種変更ができないため、機種変更を考えている人はahamo以降前に済ませておこう。

 と、大きくわけてこれらのポイントを気をつけておけば、ahamo移行後も大きな問題を抱えることはないだろう。利用手続きは特に煩雑なものではないので、ahamoを検討している人は今一度チェックしておこう。

(文=加藤純平/ライター)

加藤純平/ライター

加藤純平/ライター

1991年生まれ。鳥取県出身。法政大学卒。大学在学中にライター業を始め、週刊誌や書籍を中心に活動。扱うテーマは、ビジネスやIT、クレジットカード、最近では筋トレに関する書籍や記事を多く手がける。「週刊夏野総研」や「劇団四季+」などの、ニコニコ動画でのネット動画配信業務なども手がける。


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