iPhoneを使っていて、動作が重くなったり、遅くなったりしていると感じたことはありませんか?。これはiPhoneのメモリの状態などによって起こる現象です。では、実際にiPhoneの動作が重い・遅いと感じたとき、どのように対処すればいいのでしょうか。?
この記事では、iPhoneの動作を軽くするための9個の高速化手段を紹介します。結論から言えばまずは再起動をしつつ、合わせて「重い原因の設定」も変更するとベターです。
iPhoneの動作がやたら重いのは何故?
iPhoneの反応や各種処理が遅いことを「重くなる」とよく言います。 「重くなる」のは端末のメモリ不足や、データが溜まりすぎていることが原因であることが多いとされています。
とはいえ再起動するだけでは、重くなる原因となった各種処理はそのまま。そのため今回紹介する各種設定変更もおすすめです。
それでも重い場合、端末ではなく通信速度制限がかかっていることが原因の場合もあります。通信制限については記事の最後でも触れているので参考にしてください。
iPhoneの動作が重い・遅い際に軽くする9個の高速化手段
それでは具体的に、iPhoneの動作を軽くするためにできることを見ていきましょう。以下の9個の手段を試してみてください。
・iPhoneを再起動
・iPhoneを強制再起動
・アプリを完全に終了する
・Appのバックグラウンド更新をオフにする
・Siriからの提案をオフにする
・アプリの位置情報をオフ、もしくは使用中のみ有効化
・視覚効果をオフにする
・キャッシュの削除
・メモリ解放
iPhoneを再起動
もっとも簡単な方法は、iPhoneを再起動すること。メモリやストレージを整理し、不要なプロセスやアプリを終了させることができます。
iPhoneを強制再起動
iPhoneがフリーズしたり、画面が真っ暗になったりする場合は、通常の再起動では解決できないことがあります。このような場合は、強制再起動を行いましょう。
アプリを完全に終了する
アプリを完全に終了する方法は以下の通りです。
Appのバックグラウンド更新をオフにする
Appのバックグラウンド更新とは、Appがバックグラウンドで動作している間に最新の情報やコンテンツを取得する機能です。これは便利な機能ですが、同時にメモリやバッテリー、通信量を消費し、iPhoneの動作が重くなることがあります。
Appのバックグラウンド更新をオフにする方法は以下の通りです。
Siriからの提案をオフにする
Siriからの提案とは、Siriがユーザーの使い方や習慣に応じて、Appや機能を提案してくれる機能。Siriが行動を分析し続けることになり、端末の負荷が大きくなります。
Siriをオフにする方法は以下の通りです。
アプリの位置情報をオフ、もしくは使用中のみ有効化
アプリの位置情報とは、アプリがユーザーの現在地や移動履歴を取得する機能。メモリやバッテリー、通信量を消費するため、動作が重くなってしまうこともあります。
アプリの位置情報の設定を変更する方法は以下の通りです。
ただし「次回確認」を選んだ時は要注意。次にアプリを立ち上げた際、位置情報へのアクセス許可を求められますが、「常に許可」を選んでしまったら意味がありません。「1度だけ許可」または「このAppの使用中は許可」といった選択肢を選んでおくと、使いやすくなります。アプリの動作に位置情報が必須ではない場合は、一度、設定を見直しましょう。
小見出し:視覚効果をオフにする
視覚効果とは、iPhoneの画面上で動きや透明感などを表現する機能。美しい画面を楽しむことができる機能ですが、同時にグラフィックス処理が必要になります。特に古いモデルや容量が少ないモデルでは、視覚効果がiPhoneの動作に影響を与える可能性が大きいです。
視覚効果をオフにする方法は以下の通り。
iPhoneにはディスプレイを美しく立体的に見せるための機能が搭載されています。これがiPhoneの動作を遅くさせる原因となることがありますので、設定を見直してみても良いでしょう。
キャッシュの削除
キャッシュとは、アプリがインターネットから取得したデータや画像などを一時的に保存する機能です。アプリの動作を高速化するための機能ですが、同時にストレージを消費します。「iPhoneが重い」と思ったときはキャッシュの削除を行うこともおすすめします。
一例として、今回はSafariのキャッシュを削除してみましょう。
なお、iPhoneのキャッシュ削除については以下の記事で詳しく解説しています。参考にしてください。
メモリ解放
メモリ解放とは、iPhoneが使っていないメモリを空けることです。方法は以下の通りです。まずは仮想ボタンを表示させる必要があります。
この仮想ホームボタンの設置により、iPhone X以前の機種と同様にホームボタン長押しでメモリ解放ができます。
なお、メモリ解放については以下の記事でも詳しく解説しています。
契約しているキャリアの通信制限の対象になっている可能性も
これまで紹介してきた方法でiPhoneの動作の重さが改善されない場合、契約しているキャリアの通信制限の対象になっている可能性もあります。
通信制限とは、一定期間内に多くの通信量を使った場合に、速度や品質が低下する仕組み。これはキャリア側が通信環境を保つために行っているものですが、同時にインターネットやアプリの動作に影響を与える可能性があります。
通信制限の対象になっているかどうかは、契約しているキャリアのマイページなどで確認できる場合があります。
まとめ
今回はiPhoneの動作が重い・遅い際に軽くする方法をまとめてご紹介しました。なお筆者はiPhoneが重いと感じた場合、まず再起動を行います。それでも軽くならない場合、アプリを完全に終了したあと、Appのバックグラウンド更新をオフ、位置情報のオフなどを順番に試していくことが多いです。
もしそれでも解決しない場合は、契約しているキャリアの通信制限の対象になっている可能性も。その場合はWi-Fiを使ったり、プランを変更したり、リセット日まで待ったりすることで改善できる場合があります。
※サムネイル画像(Image:MorabiTOX / Shutterstock.com)