●有料素材は出力の権利を購入
有料素材を含めてデザインした上でファイルを出力しようとすると、課金のダイアログが表示される。
出力してすぐに利用するだけの「24時間出力権」は、素材1点につき100円。今後いつでもつくったファイルの出力ができる「無期限出力権」は素材1点につき1500円だ。金額が一律であるのはわかりやすいし、有料素材としては安価だから、希望する素材が見つかった人にとってはよいだろう。
●プロ向けのフォント18種は使い放題
デザインのプロが使っている「リュウミン」や「新ゴ」といったモリサワフォントの、有名な書体18タイプが自由に利用できる。こちらは出力時にも料金は不要で使い放題だ。
素材等はブラウザ上でドラッグ&ドロップするだけで利用でき、文字入力等も非常に簡単に行えるが、基本的に画像レイアウト系の使い心地だ。不可能ではないが、細かい文字をびっしり入れた作品などをつくるにはあまり向いていない。
ワードなどで一般的なMS明朝とMSゴシックの組み合わせには飽きてしまった、という時には使ってみると面白そうだ。
●出力できるファイルは3種類
出来上がった作品は、PDF、PNG、Webページの3種類のファイルから選択して出力できる。出力時に解像度などを指定することはできない。
実際にA4サイズのものを出力してみたところ、PNGファイルは630×891ドットになった。PDFはA4サイズで、文字等は検索できる状態になる。フォントは埋め込まれていた。
作品をAdobe Illustratorで開いてみたところ、フォントを持っていなければ代替えフォントになってしまうが、文字編集等は行える。つまり文字のアウトライン化はされていない。
また各サイズの正寸で、裁ち落とし分はなかった。そのため、印刷会社を利用するのは難しいかもしれない。ただ、オフィスの複合機等で出力することが目的の場合には十分利用できるし、たしかにユーザーの腕前次第でプロ並みのものはつくれそうだ。今後、サイズ設定が自由にできるようになったり、素材の数が増えたりすれば、さらに使いやすくなってゆくことだろう。
手軽に使いつつ、成長を期待したいサービスだ。
(文=エースラッシュ)