タレントのマツコ・デラックスに対する抗議活動で世間を騒がせた、NHKから国民を守る党(以下、N国党)党首で参議院議員の立花孝志氏。その行動を爆笑問題の太田光が厳しく批判したことで、改めて注目が集まっているようだ。
立花氏はマツコが情報番組『5時に夢中!』(TOKYO MX)でN国党について「気持ち悪い人たち」と発言したことに激怒。8月12日にはTOKYO MXの本社ビル前で抗議活動を行い、警察官が出動する事態に発展した。マツコがパニックに陥っているという情報を聞いて、「弱っている人をいじめるのは嫌なので」と切り上げつつ、最後は集まった支援者に向けて「マツコ・デラックスをぶっ壊す!」と拳を振り上げていた。
立花氏が展開したマツコ批判について、太田は8月20日放送のラジオ番組『JUNK 爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)で言及した。立花氏の批判を「罵詈雑言」と表現した上で、「完全に人格否定だし(言葉の)暴力なんだよ」と明言。また、立花氏が『5時に夢中!』のスポンサー企業である崎陽軒の商品の不買を宣言し、のちに謝罪した点について、「お前こそが支持者を振り回してるじゃねぇか」「言葉の重みのなさが結局政治家として信用できない」と語っている。
太田の立花氏批判に、インターネット上では「太田さんの言っていることは正論。さすがに立花代表の行動は度を超えすぎ」「確かに立花代表のやり方は強引だけど、最初に噛みついて人格否定してきたのはマツコのほうでは」「これだけテレビで稼いでいれば放送局批判に乗るわけにはいかないだろう」「太田もマツコも、もはや既得権益側だもんね」と、さまざまな意見が飛び交うことに。
また、「『サンジャポ』で直接対決してほしい」などと、爆笑問題が出演しているニュースバラエティ『サンデー・ジャポン』(TBS系)に立花氏の出演を求める声も見られた。しかし、立花氏はすでに8月3日の時点でユーチューブに「TBSは出演も取材もお断りします。サンデージャポンは最低な番組です」と題する動画を公開しており、『サンジャポ』から無礼な出演依頼があったことを明かした上で、NHK在職中の体験も踏まえて「TBSはNHKの子分みたいなもの」「お金を相当NHKからTBSに回してるんです、正確に言うとTBSが負担すべきお金をNHKが出してたんです」などと暴露。最終的に、TBSに対して「信用できない」と一刀両断にしている。
これに対して、「まさかの先制攻撃」「先にケンカ売ってたのは立花代表のほうだった」「サラッとすごい重要なこと言ってる気がして震える」などという反響が上がっているが、いずれにしろ、太田と立花氏の『サンジャポ』での激突は実現しなさそうだ。
太田といえば立花氏に負けず劣らず過激な言動で知られ、その矛先が安倍晋三首相へ向けられたことも。かつてラジオ番組『爆笑問題の日曜サンデー』(TBSラジオ)で沖縄の普天間基地の移設問題に触れた際、太田は「安倍ってバカ野郎」「総理大臣でもバカはバカ」とバカ呼ばわり。のちに太田の妻である太田光代がツイッターで、「意見以上に相手を言葉で過剰に揶揄した段階で、折角の意見は低いレベルになって無礼です」「誰に対しても、真剣に自身が意見を言っているときに使う言葉ではない」と夫の言動を批判している。
マツコに加えて太田も“参戦”したことで、まだまだN国党をめぐる話題は尽きそうにない。
(文=編集部)