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それだけではない。ノルウェー国連大使は「(潘氏は)やる気と学ぶ意欲に欠けているせいで、多くの交渉で影響力を発揮できていない」と批判。10年に国連内部監査部のトップが退任する際には、潘氏に対して「あなたの行為は嘆かわしいばかりか、真剣に非難されるべき」「国連事務局は腐敗の道をたどっている」といった内容の抗議文書を送りつけている。
国際的人権組織ヒューマン・ライツ・ウォッチは、11年の年次報告書において、潘氏について「人権侵害を繰り返す国々の中で、国際的な地位がそれほどでもない国々に対しては強い批判を口にするが、中国のような大国に対しては何もしない」と批判した。
このように、国際的な評価は極めて低い潘氏だが、反して韓国国内では高い人気を誇る。「次期大統領として期待する人物」という各種メディアの調査では、25~30%という高い支持率を得ていずれもトップとなっている。そのため、与野党ともに潘氏を自党に取り込もうと水面下で動いているとの報道もある。
国際的に低評価であっても、反日姿勢を貫くことで韓国国民の人気を得ていることがわかる。うがった見方をすれば、潘氏の“中立ではない”行動の数々は、事務総長退任後を見据えた人気取り政策なのかもしれない。
(文=平沼健/ジャーナリスト)
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