消費者が企業活動に抱く疑問を考察するサイト ビジネスジャーナル ⁄ Business Journal
「例の『ジャンプの編集になるには少年の心が必要、つまり女には無理だと差別された!』の人(略)営利企業何だと思ってんだ」
以上のように、「表現の自由」「配属における差別」など、非常にセンシティブなテーマを軸に議論が壮大なものに発展した。双方の議論はまったくかみ合わず、学生のアカウントは大混乱。学生は同人作品製作もしていたようだが、5日までにTwitterアカウントの閉鎖に追い込まれ、貴重な表現活動の場を一つ失った。
また、「そもそも説明会の存在自体が学生の妄想だった」との誤報も流れた。当サイトが大学関係者に確認を取ったところ、集英社が10月上旬に業界説明会に出席したことが確認された。
集英社の回答
一連の騒動で「ジャンプの表現はどうあるべきなのか」「集英社人事のダイバーシティーはどうなっているのか」という大きな話題になってしまったが、本当にそういう話だったのか。
集英社広報部に事実関係を確認したところ、次のような回答を得た。
「弊社ではいくつかの大学で企業説明会に参加しており、その中でジャンプの女性編集者について、下記のように回答しております。
過去に前例がないわけではありません。『少年ジャンプ+』に女性が配属されていますし、ヤングジャンプなどで女性の編集者が配属されたこともあります。女性ファッション誌の編集部であれば、性別関係なく女性のおしゃれ心を理解できることが必要ですし、少年マンガであれば少年の心がわかることが大切でしょう」
学生が集英社の発言をどのように受け取ったのか定かではないが、企業説明会などで社員が話す内容が簡単にネット上に拡散されるリスクがあるということは、認識しておいたほうがよさそうだ。
(文=編集部)
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