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日本でも一部の菓子パン(メロンパン等)や焼き菓子(スポンジケーキ等)、揚げ菓子(ドーナツ等)、蒸し菓子(小麦饅頭等、蒸しパン)などに使われるベーキングパウダーに硫酸アルミニウムカリウムが使われている。6歳以下の子供では基準を超えるアルミニウム摂取のおそれがあるため、13年に厚生労働省はパン業界や菓子業界に使用量の低減を要請している。さらに驚くべきことに、日本ではアルミニウムを含む食品添加物について、使用基準さえ設定されていないのである。
こうした現状において、新たにアルミニウムを含む4品目の食品添加物を1年以内に認めるとする日米合意は、国民のアルミニウム摂取量を増やし健康に大きな影響を与えかねない。
そもそも米国では、アルミニウムを含有する硫酸アルミニウムカリウム、アルミノケイ酸ナトリウム、ケイ酸アルミニウムカルシウムは一般に安全であると認められた物質(GRAS物質)とされており、なんの規制もされていないのである。その基準を米国政府は日本に押し付けようとしているのである。
(文=小倉正行/フリーライター)
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