また、日本のファーストレディーがやらかした――。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府は改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言を発出し、東京都など一部自治体は平日の外出自粛や特定の業種に対する営業自粛を要請。その影響は飲食・小売り・旅客・宿泊業に限らず幅広い業界に広がり、すでに倒産も続出する一方、国内の新型コロナウイルス感染者は7645例、死亡者は109名に上っている(14日現在)。
安倍晋三首相は1月以降、再三にわたり国民に不要不急の外出の自粛を国民に呼びかけ、3月2日からは全国の公立小中高校を臨時休校にし、4月7日には緊急事態宣言を発出するなど、議論を呼びながらも大胆な対策を打っている。
そんな厳戒ムードが広がる3月、安倍首相夫人の安倍昭恵氏が約50人の人々と共に大分で団体旅行をしていたと、4月15日付「文春オンライン」記事は報じた。
昭恵氏といえば、3月下旬にモデルの藤井リナやNEWSの手越祐也ら芸能関係者らと“お花見”に興じる様子が報じられ批判を浴びていたが、全国紙記者は語る。
「テレビも新聞も報じていませんが、その花見の出席者のなかには、反社会的勢力と関係があるとみられる人物もおり、安倍首相周辺はその点にもっとも気を揉んでいたようです。『桜を見る会』をめぐる問題でも、昭恵さんが人選した出席者のなかに反社とかかわりのある人物がいたのではないかと取り沙汰されていただけに、ナイーブになるのも当然でしょう」
コロナ自粛下、パーティーで酔っぱらう姿も
1月以降、国民が政府の要請を受けて外出自粛を余儀なくされるなか、昭恵氏はこうした団体旅行やお花見以外でも活発に活動を繰り広げていたという。
「多くの人が集まるパーティーなどで酔っぱらう昭恵さんの姿も目撃されていますよ。昭恵さんは文字通り“誰に対しても”分け隔てなく接して仲良くなってしまうので、昭恵さんを知っている人からすればいつもの光景ですが、知らない人からみれば『あの人は大丈夫なのか』となってしまうのです。実際に森友問題や桜を見る会の問題を起こして、そのたびに安倍首相を窮地に追いやっているので、全然大丈夫じゃないわけですけど」(昭恵氏を知る人物)
そんな昭恵氏の自由奔放な行動を、なぜ安倍首相は許しているのだろうか。
「もうずっと前から、というか安倍さんと昭恵さんが結婚してすぐ、安倍さんというか“ゴッドマザー”の洋子さんは、お嬢様育ちでなんにもできない昭恵さんに対して、完全に匙を投げている状態です。“言ってもしょうがない”ということで、安倍家のなかで昭恵さんは放置状態なんですよ。
悪い人ではないですし、安倍さんの地元である山口の支持者たちの間でも評判は良いので、安倍さんと洋子さんとしては“地元の支持者のことだけは、ちゃんとやっておいてください”という感じで、あとは諦めているみたいです。ただ、昭恵さんの存在そのものが、今の安倍政権にとって大きなリスクになっていることは間違いないでしょう」(前出と別の全国紙記者)
昭恵氏はこれでまた一つ、安倍首相が国会で野党の追及を受けるネタを提供した格好となった。
(文=編集部)