31日、東京都知事選の投票が行われ、投票が締め切られた20時、小池百合子氏の当選確実をメディアは一斉に報じた。
その小池氏はテレビ番組『池上彰のニッポンの大問題~都知事選SP生放送~』(テレビ東京)に中継で出演し、司会のジャーナリスト・池上氏と質疑応答を交わした。
今回の選挙で小池氏は、東京都選出の自民党所属衆院議員であるにもかかわらず、党の推薦を受けられず、一方で党は元岩手県知事で元総務大臣の増田寛也氏を擁立。異例の「保守分裂選挙」となったことが話題を呼んだ。これについて池上氏から「(小池氏は)自民党を敵に回してしまった。なんで、こんなにみんなから嫌われているのですか?」と聞かれると、小池氏は「自民党全部を敵に回したわけではございません」と語気を強めて否定した。
そして、「今回は(自民党東京)都連が公認権を持っておられるわけですが、そこに至るまでのさまざまな決定ということについて、私自身はまだストンと落ちておりませんでした」と党のやり方を批判。続けて、「私自身は東京都にとって、なすべきことはたくさんあると思いまして、手をあげたわけでございます」と立候補を決意した理由を述べ、次のように党の方針に苦言を呈した。
「それを、わざわざ“ほかのところ”から(増田氏を)持ってきて、それも東京都からかなり過疎の、過疎といいましょうか、地方の自治体へと(お金を)お配りをする役割の方を担がれたということについては、多くの自民党の方々がクエスチョンマークを頭の中に描かれたんだろうと思います。それがゆえに、自民党を支援している方々が、私をご支援いただいたということであります」
そして、「嫌われている、嫌われていないというか、これは私は興味がなくて、ときには嫌われるようなことをやることが、政治に必要だと思っています。勲章だと思っています」と考えを述べた。
今後、小池新知事がどのように東京都議会を攻略し、都政改革に取り組んでいくのか。その手腕に期待したい。
(文=編集部)