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竹田氏 私は、7月13日にNHKが生前退位に関する第一報を報じた直後から、特別立法で対処すべきだと言い続けています。
この200年は認められていませんが、譲位には歴史的にさまざまな問題がありました。天皇の地位を退いた方が政治に関与し、平安時代には上皇が権勢を振るったということもありました。政治権力者が天皇の意思に反して退位に追い込んだり、天皇が絶妙なタイミングで退位を宣言することで政治に圧力をかけることもありました。私たちは、そういう歴史上の過ちを繰り返してはならないのです。
今回、これをきっかけに譲位という制度を盲目的につくってしまった場合、内閣が退位を決定するということも起こりえます。今上天皇の場合、先ほどの3つの可能性はどれもまったく考えられませんし、特別措置として一代限りで行うべきであって、皇室典範に組み込むべきではないと考えます。
――このタイミングで同時に女性天皇や女系天皇、女性宮家の議論もすべきとの意見もあります。
竹田氏 すべてお門違いの話です。悠仁親王殿下がいらっしゃるのに、歴史的に正当性のない人を天皇に据えるような議論をするのはおかしい。また、女性宮家の問題は、天皇が高齢になって公務が大変だけど、皇族が減るのでどうしようというところから出てきた。今回、譲位の話が進めば、公務軽減の話が根本から必要なくなるわけです。
(構成=横山渉/ジャーナリスト)
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