04年6月には、国士舘大学のサッカー部員も事件を起こしている。このときは、サッカー部員の自宅アパートに当時高校1年生だった15歳の少女を連れ込み、15人の男子部員がかわるがわる暴行を働いたというもの。
少女を誘い出した主犯格の男子学生は児童福祉法違反で逮捕され、他のメンバーは淫行での立件となった。その後、15人全員が退学処分、有罪判決を受けている。
05年12月には、京都大学のアメリカンフットボール部の男子学生3名が、京都市内にある男子学生の自宅マンションに「鍋パーティー」と称して女性3人を呼び出し、うち2人に集団暴行をはたらいたという事件も。
「焼酎ルーレット」というゲームで被害女性たちにアルコール度数の強い酒を一気飲みさせて酩酊状態にし、「みんなでやったらええやん」などと語りながら暴行をはたらいたという。男子学生3名はいずれも集団準強姦罪で逮捕起訴され、主犯格の学生には懲役4年6カ月の実刑判決が下され、残る2人にも執行猶予付きの有罪判決が下されている。
そして、14年6月某日の深夜に、明治大学のテニスサークルの飲み会後に、新宿・歌舞伎町の路上で女子大生十数人が倒れ込んでいたという騒動が大きな話題となったことは、記憶に新しい。
この一件では、事件性はないと判断されたため逮捕者は出ていないが、多数の女子学生が下着もあらわになるような姿で新宿の汚い地面に横たわった姿は異様そのものであった。
受験の抑圧から解放
このほかにも、03年に発覚した早稲田大学の元・公認サークル「スーパーフリー」のメンバーらが起こした組織的暴行事件は大きな話題となった。
早稲田大の学生以外にも東大、慶應大、明治大、法政大、学習院大、日大といった有名大学の男子大学生が計14人も準強姦罪で実刑判決を受けており、この大スキャンダルを契機に04年、集団強姦罪・集団強姦致死傷罪が新設されたほどだ。
なぜ、一流大学の男子学生たちが、こういった卑劣な集団暴行事件をたびたび起こすのだろうか。恋愛コラムニストの堺屋大地氏はこう分析する。