「自民党が先だ!」「はよ撮れや!」天皇お見送り後、与野党議員が集合写真で怒鳴り合い
「自民党が先だ!」国会議事堂前で怒鳴り合い
そこまではよかったのですが、撮影のために正面玄関前に華麗な和服姿の議員たちが整列しようとしたとき、怒声が飛び交う事態になりました。
開会式は13時からで、陛下のお見送り終了が13時30分ごろ、続いて和装議連の集合写真撮影、14時から衆議院本会議がスタート……というスケジュールでした。そこで、集合写真を撮影しようと和装議連の議員たちが整列しようとしたとき、突然、自民党の写真室のカメラマンが「自民党の参議院議員のみの集合撮影を先にする」と言い出したのです。もちろん予定外の出来事で、和装議連の議員たちは怒りました。
「衆議院は14時から本会議だぞ。先に議連の写真を撮れ!」
「そうだ、そうだ!」
と怒声が飛び交い始めました。ちなみに、一番怒鳴っていたのは自民党の衆議院議員の先生方です。最終的には、なぜか自民党の参議院議員の集合写真が先に撮影されたのですが、全員の顔が隠れないように並んだり着物の袖や裾を整えたりしているうちに時間がかかってしまい、また怒声が飛び交います。
「早くしろ! 本会議が始まるだろ!」
「はよ、撮れや!」
そんななかで撮影されたのが、「参議院自民党の集合写真」です。写真をご覧になる機会があったら、この怒鳴り合いを想像してみてください。
寒いなかで時間がかかり、すっかり雰囲気が悪くなったせいか、自民党の撮影が終了すると、みんなそそくさと帰ろうとしてしまいました。あわててスタッフが和装議連の議員を追いかけて戻ってきてもらう、というドタバタの末、やっと「和装議連の集合写真」が撮影できました。
議員と秘書たちは、なんとか衆議院本会議には間に合いましたが、すっかり体が冷えてしまいました。そんな事情などまったく想像できない和装姿の議員たちの写真は、なかなか素敵に撮れています。ぜひ、ご覧ください。
こんなドタバタがあったものの、和服を着る機会は減ってほしくないと思います。1月は、開会式のほかにも新年賀詞交換会などの行事が続き、和装姿の方を見かける機会も多いものです。
支援者と相撲部屋の朝稽古見学も議員秘書の仕事
話は少しそれますが、稀勢の里が初優勝を果たした大相撲の初場所でも、和装で応援されている方の姿をテレビ中継で見かけました。今年は、19年ぶりに日本出身の横綱が誕生ということで、国会も盛り上がっています。