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中国、「反日洗脳」教育の実態…幼稚園から「日本鬼子」、反日絵画コンクールを開催

構成=長井雄一朗/ライター
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中国で「パンダとお茶を飲む」は恐ろしい体験?

――本書で初めて知りましたが、中国では警察から取り調べを受けることを隠語で「お茶を飲む」というそうですね。

辣椒 はい。私は何度もお茶を飲まされました。中国共産党は何よりも国内の安定に力を入れており、民主化の萌芽が生まれることをよしとしません。中国には大量の政治警察が存在しており、安定のために取り締まりを強化しています。ちなみに、この政治警察は隠語で「熊猫(パンダ)」と呼ばれます。私は、パンダと飲みきれないほどお茶を飲みました。

中国、「反日洗脳」教育の実態…幼稚園から「日本鬼子」、反日絵画コンクールを開催の画像3『マンガで読む嘘つき中国共産党』(新潮社/辣椒)より

――中国では、かねて「グレートファイアウォール」と呼ばれるネットの検閲システムがあります。6月からは「インターネット安全法」が施行されました。情報統制や言論弾圧の実態について、どのように感じていますか。

辣椒 「グレートファイアウォール」について説明します。中国から外国のサイトを閲覧するには一定の制限があり、完全に見られないものもあります。まさに、一種の検閲システムですね。自由や情報を渇望する中国人にとって、この壁を越えることは重要で、ひそかに多くの“壁超えツール”が使われています。

 中国では、フェイスブック、ユーチューブ、ツイッターなどは見ることも書き込むこともできませんが、“壁超えツール”のおかげで自由な情報に接することができました。

 しかし、それも終わりを告げました。“壁超えツール”を開発する個人や企業が次々と政治警察に呼び出され、自由な情報が完全に遮断されてしまったのです。そして、「インターネット安全法」によって政府による個人情報の管理はより徹底されました。非常に息苦しい社会になったというべきでしょう。

――自由な情報がなければ、科学技術などの発展もないのではないでしょうか。

辣椒 中国共産党からすれば、中国および中国共産党の地位の安定が何よりも勝るのです。そのためなら、情報の自由が犠牲になってもいいと考えているのでしょう。中国共産党は、ネット上で党批判が広がることを何よりも恐れています。

中国、包丁や圧力鍋を買うのも登録制?

――私は、中国の世論を調べるときには必ず「微博(ウェイボー/中国版ツイッター)」で検索していました。微博についても規制が進んでいるのでしょうか。

辣椒 微博は、ツイッターよりもサービスが豊富です。しかし、中国共産党のネット監視管理部門の厳密な抑制、管理、監視によって、影響力のあるユーザーは大量に削除されました。09~12年あたりには、自由な言論と討論の空間として人気があったのですが、今や管理された情報空間になってしまいました。

――本書を読んで驚いたのですが、毎年3月に開かれる全国人民代表大会(日本の国会に相当)の際には、包丁を1本買うのにも身分証明書の提示が必要になったり鳩を飛ばすことが禁止されたりするなど、異様な厳戒態勢になるそうですね。

辣椒 それらは新聞やネットで報じられたニュースです。現在、包丁の規制については局部地区でさらに厳しくなっています。友人が新疆ウイグル自治区に旅行に行ったとき、ウイグル族の家庭では包丁が鎖で施錠されていたそうです。

 最新の情報によると、中国の一部のスーパーマーケットでは、刃物だけでなく圧力鍋や電気圧力鍋を購入する際も身分証明書を提示する必要があるそうです。圧力鍋は爆弾装置として使われる可能性があるからではないでしょうか。おそらく、中国共産党はテロを恐れているのです。

『マンガで読む嘘つき中国共産党』 習近平、激怒……! 反日教育、言論弾圧、愚民化政策、拷問、洗脳、汚職……亡命漫画家が命がけで描く独裁国家の真実! 中国ネット民も騒然。衝撃の問題作! amazon_associate_logo.jpg

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