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六代目、神戸、任侠…山口組大物幹部が次々と逮捕された! 取り締まり強化月間で警察が猛威を振るう

文=沖田臥竜/作家
六代目、神戸、任侠…山口組大物幹部が次々と逮捕された!  取り締まり強化月間で警察が猛威を振るうの画像1山健連合会・金澤成樹会長

 暴力団対策法や暴力団排除条例の施行以降、これらの法令に直接抵触しなくても、警察当局がその気になれば、ヤクザは何をしていても逮捕することが可能になったように思われる。そうした現状にあって、さらに暴力団の取り締まりを強化する期間が、年に二度ある。暴力団取り締まり強化月間、通称「月間」である。

 この「月間」は、準備期間を合わせれば、前月の下旬から実践されるのが通例だが、該当月にあたる10月、さっそく愛知県警が動きを見せた。みかじめ料を微収していたとして、暴力団排除条例違反で、すでに逮捕していた六代目山口組若頭補佐である竹内照明・三代目弘道会会長を、同罪名の別容疑で1日に再逮捕したのだ。

 また、そのわずか9日後の10月10日には、兵庫県警が神戸山口組若頭である寺岡修・侠友会会長を電磁的公正書原本不実記録・同供用の疑いで逮捕してみせた。神戸山口組の拠点となっていた、神戸市二宮にある施設の登記内容に虚偽があったという容疑だ。

 六代目、神戸ともに重責を務める大物幹部らを逮捕したということは、警察当局が本腰を入れて山口組壊滅に向けて動き出したかのように見える。この2件の逮捕について、業界関係者はこのような見解を述べる。

「竹内会長が9月11日に条例違反で逮捕されてから、すぐに別のみかじめ料徴収の件で再逮捕されるのではないかと噂になっていただけに、ある意味、想定内といえるかもしれない。だが、この容疑はトップである竹内会長にまでみかじめ料が渡っていたであろうとする当局の憶測の域を出ない。その証拠を集めて、起訴まで持ち込み裁判を維持するのは、どう考えても困難だろう。逮捕ありきの摘発でしかないのではないか。また、寺岡会長逮捕についてもそうだ。新設された神戸山口組事務所に絡んだ契約違反で、寺岡会長が逮捕されるのではないかと以前から噂は流れていたが、悪質性は低いし、こちらも起訴まで踏み込める事件ではないのではないか」 

任侠山口組の本部長補佐も逮捕

 とはいえ、六代目、神戸ともに最高幹部のひとりが社会不在になったのは事実である。いずれも実力者だけに、組織運営になんらかの影響を及ぼす可能性は否定できないだろう。

 そして、まるで「月間」に標準を合わせていたかのように、当局の逮捕劇は任侠山口組にも広がりを見せていった。

 寺岡会長が逮捕された翌11日。任侠山口組で本部長補佐を務める実力者、山健連合会の金澤成樹会長が、住宅ローンに絡んだ契約に関与した疑いが強まったとして、大阪府警に逮捕されたのだ。

 金澤会長といえば、織田絆誠代表の懐刀と目される人物で、それだけに捜査当局も、任侠山口組発足後から、その動向に目を光らせていたといわれている。その結果、大阪市内で一軒の住宅の存在が浮上し、内偵を重ねた結果、詐欺容疑が固まったとして今回の逮捕につながったようだ。

「要するに、ヤクザはローンを組めないため知人名義で物件を購入し、そこに金澤会長をはじめ任侠山口組の組員が多数出入りしていたことから、大阪における活動の拠点に金澤会長が使用していたという疑いをかけたのだろう」(業界関係者)

 こうして、六代目、神戸に続いて、任侠山口組の大物幹部も逮捕された。これを機に、一気に警察当局が山口組の弱体化を実現させていくことも考えられるが、逆にこうした当局の介入により、三つ巴の抗争が起きてもおかしくない状態に一定の抑止力をかけているのは事実だろう。ヤクザ同士で争いをしている場合ではないのではないか。

 日に日に逮捕者が続出する今回の「月間」だが、暴力団取り締まり強化月間はまだこの先も続く。

(文=沖田臥竜/作家)

●沖田臥竜(おきた・がりょう)
2014年、アウトローだった自らの経験をもとに物書きとして活動を始め、『山口組分裂「六神抗」』365日の全内幕』(宝島社)などに寄稿。以降、テレビ、雑誌などで、山口組関連や反社会的勢力が関係したニュースなどのコメンテーターとして解説することも多い。著書に『生野が生んだスーパースター 文政』『2年目の再分裂 「任侠団体山口組」の野望』(共にサイゾー)など。最新小説『忘れな草』が発売中。

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