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相撲協会は2014年に公益財団法人になっているため、曖昧な決着は許されない。「後手後手に回っている相撲協会の八角理事長、不可解な行動を続ける貴乃花親方は、ともに理事を引責辞任するのが筋ではないのか」(相撲界関係者)といった過激な意見もあるが、少数意見だ。伊勢ケ浜親方は理事を返上すべきだろうとの筋論もある。その上で、新体制で日本相撲協会は出直せ、をいう主張だ。
錯綜する証言
日馬富士が暴行に至る経緯が少しずつわかってきた。鳥取市内の高級ラウンジで横綱・白鵬に生活態度を注意されている最中に、貴ノ岩のスマートフォンが鳴ったために操作しようとし、それに日馬富士が激昂し殴ったというのである。
関係者の証言が錯綜しており、ビール瓶で殴ったという話もある。同席者によると、貴ノ岩は左前頭部から流血。裂傷だというから、ビール瓶以外の酒瓶で殴打されたのではないのかとの疑問も浮上している。
相撲協会は鶴竜、照ノ富士の休場力士の事情を聴取することを先行させ、九州場所終了後、白鵬や日本人力士で同席していた十両の石浦からも聴取する予定だ。鳥取県警は21日、鶴竜と照ノ富士の2人を参考人として福岡市内で事情聴取した。
モンゴルの一部メディアは「日本で日馬富士に対する批判が強いのは、大相撲を席捲するモンゴル勢への日本人のやっかみがある」との見方を示しているが、たとえ貴ノ岩の行動に非があったとしても、裂傷を負わせるような暴行をした日馬富士が、再び相撲ファンから受け入れられるのか。
相撲協会は「年内に決着」をつけないと、相撲人気が再び下火になりかねない。相撲協会の危機管理能力が厳しく問われている。
(文=編集部)
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