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「女子大生買春」辞職に伴う新潟県知事選が、日本中の原発再稼働に影響を及ぼす可能性

文=編集部

来年の参院選にも影響

 そこで気になるのが、野党の連携。前回は米山氏出馬に際し、野党はスッタモンダした。連合新潟がすでに自民党系候補(森民夫・前長岡市長)の推薦を決めており、民進党は自主投票。米山氏は、自由党、社民党、共産党の3党の推薦だった。連合傘下には、原発再稼働推進の電力総連や電機連合がある。連合新潟が早々に森陣営に入ったため、連合に気を遣って民進党は野党共闘に乗れなかった。

 もっとも、終盤になって大接戦となり、勝つ可能性が出てくると、民進党所属の国会議員だけでなく当時の蓮舫代表も米山氏の応援で新潟入りした。

 今回も前回同様、自由、社民、共産が池田氏推薦となるのは確実。立憲民主党も「原発ゼロ法案」を独自に出しているほどだから池田氏推薦は固い。問題は、民進党と希望の党が合流した国民民主党だ。実は、国民民主は新潟県選出の所属国会議員はゼロ。民進党県連所属の県議など地方議員しかいない。地方議員と連合新潟がどう判断するかにかかってくる。

「新潟県知事選では野党共闘路線に乗ることになると思う。ギクシャクはあるだろうが、勝ち目があればまとまる。連合新潟も勝ち馬に乗るだろう。電力総連など乗れない単組は個別対応でいい」(国民民主党関係者)

 とはいえ国政では、できたばかりの国民民主党は立憲民主党に対し、対抗心を燃やしている。「原則審議拒否しない」「対決より解決」「共産党とは距離」など、立憲・共産・自由・社民が取る野党共闘路線とは微妙に違う独自色を出そうとしている。

 新潟県知事選でオール野党共闘が実現するのかどうか。今後、国民民主党が国政で、立憲を中心にした野党共闘路線で行けるのかどうかが、新潟県知事選で浮き彫りになる。勝敗の行方も、共闘に影響するだろう。野党の負けが濃厚になるようなことがあれば、共闘に亀裂が入るおそれがあり、来年の参院選の行方も大きく左右する。
(文=編集部)

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