小泉進次郎が投票直前に石破茂支持を表明した理由…斎藤農水相に辞任圧力かけた自民議員
もし経済政策で「石破色」を強く打ち出すことができていたら、若手や「派閥の論理」に異を唱えている議員たちからの票がもっと伸びたと思います。小泉進次郎議員も投票当日に石破支持を表明しましたが、総裁選が始まったときに表明していれば、少なくない票が確実に石破議員に流れたはずです。
小泉進次郎の苦悩
今回の総裁選では、その小泉議員の動向も注目されました。前回の2012年の総裁選では石破議員を支持しており、今回も支持すると見られていました。ただ、前回は本人が石破支持を表明したのは投票後でした。今回も、周辺からのリークがなければ投票後に表明したのではないかと思います。
現在、二階俊博幹事長のもとで筆頭副幹事長として活躍している小泉議員は、記者たちからの評判も上々です。正直、二階幹事長は声が小さくなっていて何を言いたいのかよくわからないことも多いので、記者たちは小泉議員から情報を取ろうと、よく群がっています。
ボスである二階幹事長が早々に「安倍首相3選」を支持したことで、小泉議員としては自分の意見を公表できなかったのでしょう。それを「男らしくない」と批判する意見もありますが、神澤は違うと思います。
さて、これから安倍首相が行う人事に要注目です。せっかく3選を果たしたのに、また周辺をお友だち議員で固めて、さらに石破支持派にお灸をすえるような対応を見せたら、国民の心は遠のくことが必至です。支持率が下がり、最悪の場合は首相交代という事態にもなりかねません。
沖縄県知事選の見通しは?
9月30日の投開票を前に、沖縄県知事選挙も激しい戦いが繰り広げられています。やはり、ネットを中心にネガティブキャンペーンも目立ちます。
ただ、現地入りして「沖縄の有権者がどこまで投票に行ってくれるかは未知数じゃないかな」と肌で感じました。安室奈美恵さんの引退イベントと時期が重なったこともあり、那覇市内は県外から訪れた人たちが目立ち、街頭演説の聴衆は多いのですが、投票権のある県民の割合は不明瞭でした。一方で、秘書たちは沖縄に行ったり来たりでバタバタです。
「私、昨日まで沖縄だったよ」
「私は明日から。どうだった?」
最近の国会女子たちのあいさつは、こんな感じです。神澤も、国会内の売店のお姉さんに「1週間、沖縄に行ってたんですよ」と言ったら、「いいなぁ、沖縄。私も行きたーい……あ、違うね。選挙応援だね。ごめんなさい」と言われました。神澤の目が「旅行じゃなくて!」と訴えていたんでしょうか(笑)。
『国会女子の忖度日記:議員秘書は、今日もイバラの道をゆく』 あの自民党女性議員の「このハゲーーッ!!」どころじゃない。ブラック企業も驚く労働環境にいる国会議員秘書の叫びを聞いて下さい。議員の傲慢、セクハラ、後援者の仰天陳情、議員のスキャンダル潰し、命懸けの選挙の裏、お局秘書のイジメ……知られざる仕事内容から苦境の数々まで20年以上永田町で働く現役女性政策秘書が書きました。人間関係の厳戒地帯で生き抜いてきた処世術は一般にも使えるはず。全編4コマまんが付き、辛さがよくわかります。