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【森友偽装写真Ⅲ】

【森友問題】国交省も証拠写真を偽装か…格安払い下げの根拠崩れる、注目される新展開

文=青木泰/環境ジャーナリスト
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 写真4は、掘削穴8カ所の1カ所であるA工区のNo.1の穴を撮った3枚の写真である。国の説明によれば、写真No.1と写真No.3は、同じ掘削穴(「A工区NO1」)の穴を撮影したとされている。この掘削穴の説明書きには、穴の「深さ」は「GL-4000」と示されGL(地表面)から4000(mm)、つまり4mまでの深さだと示されている。

 その説明書きが正しいとすれば、この掘削穴は、4mの深さまで掘った穴ということになり、積み上げられた埋設ごみは、そこから掘り出されたとする大事な証拠資料となっていたであろう。

 ところが小川議員は、写真No.3に注目すると、この写真には、この掘削穴(「A工区No.1」)を掘削するにあたって掲示した工事用掲示板が写っており、そこには「深さ、3m」とはっきりと記載されている点を指摘する。つまり、この掘削穴は「3mまでしか掘っていない」ということである。

 この点について、小川議員は国会でも質問したが、国は写真No.3の写真に写っている「工事掲示板」が、深さ3mと記載していることに対して、「作業員が未熟であった」と答弁したという。この答弁のおかしさには驚いてしまう。求められている写真資料が、3m以深(より深い)から埋設ごみを掘り出したとする証拠資料である。これに対して、国がこの写真No.3で示した写真資料に「深さ3m」と書かれている。明らかに国が提出した写真は3m以深であることを示していない。

 写真では、「深さ3m」を示しているのに、説明書きでは「GL-4000」、すなわち地表面から深さ4mまで掘削した穴だと表記している。しかし、この「GL-4000」にはなんの根拠もない。問題なのは、写真という最大の物的証拠が「深さ3m」を示しているのに、これを「GL-4000」と記載した国交省の担当職員である。「3m以深」から掘り出したことが求められているなかで、単純に記載を間違えたですむ問題ではない。8億円の値引きをするかどうかにかかわる間違いである。その意味では、未熟さを問うのならば「深さ3m」を掲示板に示した写真No.3を見ながら、それを「GL-4000」と表記した国交省の職員の「未熟さ」や偽造の意図が問われるべきである。

 一方、同じ掘削穴を撮影した写真No.2では、穴の中に測定メジャーが下ろされ測定する様子が写されているが、このメジャーは1mごとに、黄色、白色、黄色と色彩を変えているという。その測定メジャーが、穴の底までの深さは合計3mである。この点からも、小川議員が国会で質問すると、写真には写っていないが1mさらに上の部分があるという説明を行ったという。

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