3月6日、ツイッターで「センチになり過ぎてたらごめんなさい」との長文を投稿し話題となっている、大坂なおみ(21)。女子テニスで目下世界ランキング1位の彼女だが、さる2月27日には、“新コーチ”の就任を同じくツイッター上でで発表し、世界的な関心を呼んたことも記憶に新しい。米国の元世界ランキング1位であるビーナス・ウィリアムズへの指導歴もあるというジャーメイン・ジェンキンス氏が、その新コーチ。こうなってみると、次から次へと新しいニュースを追うことが習性のメディアにとって、大坂の前コーチであるサーシャ・バイン氏との契約“電撃解消”騒動は、もはや過去のこととなりつつあるようだ。
しかし、新コーチ発表のわずか2週間前になされた大坂の“説明”に納得した者は少なかったろう。1月の全豪オープンを制してからわずか2週間足らず。その衝撃的なニュースは世界中に配信された。2月12日、大坂は、“癒し系コーチ”などとして日本人からも愛されたサーシャ・バイン氏との契約解消を発表。ツイッター上で互いに感謝の言葉を述べ、エールを送り合いさえしたが、あまりに唐突な発表に多くの憶測を生んだ。
2月17日、全豪の次の大会であるドバイデューティフリー・テニス選手権に向けての記者会見で大坂は、契約解消の理由について問われ、「金銭問題が理由だと思われているが、それは違う」と、金銭面でのトラブルだという見方を強く否定。続いて、「幸福感よりも成功を優先させることはしない」と説明してみせたが、「抽象的でますます解消の真相がわからなくなった」というのがメディア関係者の評。ある外国人特派員は、こう首をかしげる。
「バイン氏との契約解消を伝えるツイッターへの投稿で大坂は、まず先に契約解除の事実を述べ、そのあとにバイン氏への感謝の言葉を伝えていました。文章も非常に短く、欧米流のマナーにならうなら、先にお礼を述べてから契約解消のことを告げるのが自然なようにも感じます。感謝の言葉が本当ならば、の話ですが……」