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3月9日投開票の韓国大統領選に立候補している、与党「共に民主党」の李在明候補(前京畿道知事)の選挙陣営が、自陣営に投票を呼び掛ける演説会に日本の人気漫画・アニメ『ドラえもん』(藤子不二雄作、小学館)の着ぐるみを使っていたことが1日、わかった。同候補の公式YouTubeアカウントの動画で確認された。
ドラえもんの着ぐるみが登場していたことが確認された動画は2月26日午後3時に開かれた街頭演説会。李候補の支援者がダンスを披露する場面(11分10秒ごろから)でドラえもんの着ぐるみが登場している。当該動画に関し、日本国内のTwitterなどで問題を指摘する声が上がり始めている。
アニメ、漫画などの表現物を、特定の政治団体や個人が活用することをめぐっては、昨年2月には兵庫維新の会所属の尼崎市議が人気漫画『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴作、集英社)のデザインを流用した政治ポスターを作製し、インターネット上で物議を醸したことは記憶に新しい。少なくとも日本では著作権者の意向なしに、特定の政党や政治家が利用するのは憚られるのが現状だろう。
当該動画を見た韓国紙記者は「李候補の陣営のイメージカラーが青なので、それに合わせて陣営のスタッフがよく考えずに使ったのではないでしょうか……。例えば、コスプレというか、ダンス用の衣装の一種と考えていたのかもしれません。陣営の認識が甘いとは思います」と困惑したように話す。
着ぐるみに関する著作権に関してはどうなっているのだろうか。小学館法務・契約室は「許可申請は当方にきていないと思います。漫画のドラえもんの著作権の管理は弊社が行っていますが、着ぐるみとなると弊社ではお答えできかねます」と話した。
(文=Business Journal編集部)
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