モニターの評価によれば、
「はじめは誰もが『硬い!』と感じるが、使用していくうちに病みつきに」
「ただ天日干しできない、布団乾燥機が使えないなど、手入れの面の不安要素で『衛生面は大丈夫?』」(エアウィーヴ社の「エアウィーヴ」)
「はじめこそ柔らかさに感動するが、徐々に沈んでいくような寝心地が気になり出し、ついには身体の痛みを訴えるモニターが出るトラブルが」(ショップジャパンの「トゥルースリーパー エクセレント」)
と、高価格の割に散々な評価が目立つ。
高評価だったのは、西川産業の「エアーポータブルモバイルマット」だ。「柔らかすぎず硬すぎずのほど良い寝心地」「ぐっすり眠れてさっぱりと起きられました」「こんなに快適な睡眠になるのかと驚いています」とモニターからはCMのような宣伝文句が飛び出すほどだ。
●主観とまったく異なる計測結果
3名のモニターの結論は、共通して西川産業の「エアーポータブルモバイルマット」を推奨する。寝心地の良さに加えて、天日干しや洗濯、布団乾燥機にも対応と、手入れ面で満足度も高かった。
ところが、専用機器で科学的な睡眠の質(睡眠時間、眠りに就くまでにかかった時間、途中で目覚めた回数・時間など)を計測すると、意外な結果が。
「するとなんと、どのマットレスパッドも何も敷かない場合と比較して明確な効果は認められなかった」「かなり強引に測定結果を見ても(略)若干の変化が見られたマットレスパッドもバラバラで(略)異口同音に『エアーポータブルモバイルマット』を推していたモニターの反応は、実際によく眠れていたマットレスパッドとは必ずしも結び付かない」という結果になったのだ。
『モノダス2014』のテストで、「本人はよく眠れていると思っても、実際には身体に合ったわけではない」という寝具に関する事実が明らかになったが、「『よく眠れた気がする!』という清々しい顔を見ると、まったく効果がなかったと言い切るのも無粋な感じがする」とまとめ、「マットレスパッドは下に敷くマットレスによって性能が左右されることも。気温や睡眠環境によっても睡眠の質が変わってくる」という専門家の意見を紹介する。
『モノダス2014』的には「試すならエアーポータブルモバイルマット」という結論になったが、科学的な実験をしているだけに、説得力があるのだ。消費増税に焦って駆け込み購入をする前に読んだほうがいいかもしれない。
(文=編集部)