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西山美紀「貯蓄スキルの高め方」

こまめな預金通帳記帳で120万円の貯金増?カード明細確認で不要だらけの出費を削る!

文=西山美紀/マネーコラムニスト

 また、「クレジット払いにすれば、ポイントが貯まるから」と、クレカを頻繁に使っているのに、ポイントを放置して失効させている人も少なくありません。クレカの明細を定期的にチェックすると、ポイントの有効期限に気づくことができます。ポイントを有効活用するためにも、明細を必ずチェックしましょう。

不正出金などの早期発見にもつながる記帳

 銀行口座の入出金情報はインターネット上で確認できる場合もありますが、記帳したほうが手元でじっくり見ることができます。

 最近はあまり通っていない習い事やスポーツジム、ウェブサービスなどで不要なものはありませんか? 数百円、数千円でも不要な出費に気づくことができれば、固定費の削減につながります。

 さらに、万が一不正出金があった場合の発見も早くなる可能性があります。キャッシュカードを使ってATMで残高確認だけをしていると、「なんかお金が減っているけど……クレカの引き落としがあったからかな?」などと見過ごしてしまうかもしれませんが、入出金情報を定期的に確認しておくことで、早く気づくことができるでしょう。

 銀行にもよりますが、長期間記帳をしていないと、記帳時に一部が省略されて印字されなくなってしまうケースもあります。せめて、2~3カ月に1回は記帳することを心がけましょう。

少しの手間で120万円の“貯蓄”も可能!

 クレカの明細と銀行の通帳をチェックして、月5000円ずつ無駄な出費を抑えることができれば、合計で月1万円、年間では12万円もの節約になります。逆に考えると、何もしないで10年過ごせば、120万円の“損失”が生まれていた可能性もあるわけです。

 日々忙しいビジネスパーソンは、「過去の記録を見ることよりも、“今”の時間のほうが大事だ」と感じるかもしれません。しかし、ほんの一手間で、未来の120万円の“貯蓄”につながるかもしれないのです。

 少しでも無駄な出費に気づくことができるように、過去の自分の行動をチェックすることは大切です。ぜひ、クレカの明細と銀行の通帳のチェックを習慣化してみてください。
(文=西山美紀/マネーコラムニスト)

西山美紀/マネーコラムニスト・ファイナンシャルプランナー

西山美紀/マネーコラムニスト・ファイナンシャルプランナー

出版社勤務後、2005年に独立し、FP資格を取得。単に貯蓄額を増やすのではなく、うるおいのある毎日のためのお金の使い方・貯め方について発信。Oggi、ミモレ、マリソル、LEE、日経DUALなどの女性誌・WEB等でマネーコラム連載、取材・執筆・監修等。著書に『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)、『はじめての積立投資・つみたてNISA・iDeCoもよくわかる!お金の増やし方』(主婦の友社)等。

Twitter:@writerN1225

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