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40歳の人で、65歳まで働けるという自信があれば25年返済までということです。金融機関の規定では、返済期間は「完済時年齢満80歳未満までの範囲で最長35年まで」とするところが多く、40歳なら最長35年が可能ですが、それはどうでしょうか。リタイア後の年金生活のなかで返済を続けるのは簡単ではないでしょう。
借入時の貸出期間の平均は25.7年
実際、住宅金融支援機構の調査によると、図表2にあるように借入時の貸出期間は、「30年以下」が44%と最も多く、次いで「25年以下」の27.1%となっています。「35年以下」は10.7%とさほど多くはありません。平均すると25.7年だそうです。35年まで可能であるにしても、年齢などを考慮しながら、できるだけ早く返済を終えられるように考えながら資金計画を立てる人が多いのではないでしょうか。
低金利を利用して返済期間をできるだけ短くする
その点、現在は史上最低の金利水準が続いていますから、返済期間を短くするチャンスです。たとえば、借入額3000万円、金利2%だと、35年返済の毎月返済額は9万9378円です。これが、金利1%になれば8万4685円に減少します。1万円以上の減額ですから、かなり余裕ができます。
でも、ラクをする発想だけではなく、2%のときと同じ10万円弱の返済で返済期間を短くする方法を考えてはどうでしょうか。
たとえば、35年返済を30年返済にしても毎月返済額は9万6491円と、金利2%の35年返済より少なくなります。そこで、さらに1年短くして29年返済なら9万9345円で、金利2%の35年返済とほぼ同じ水準。金利が1%低下すれば、同じ返済額でも返済期間を6年も短くできるのです。
借入後も繰り上げ返済で期間を短縮する
借り入れた後も、安心せずにできるだけ貯蓄を進めて、一定金額が貯まれば住宅ローンの繰り上げ返済を行いましょう。
みてきたように、当初の借入期間の平均が25.7年で、実際の完済までの平均経過年数が14.4年ですから、多くの人が一括繰り上げ返済、一部繰り上げ返済などで返済期間を短縮しているようです。
なかには、コツコツと貯蓄を進めて一部繰り上げ返済を繰り返し、結果的に当初の借入期間より10年早く完済できたという人もいるでしょう。
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