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午堂登紀雄「Drivin’ Your Life」

マンションと戸建て、結局どっちがよい?費用、手間や利便性、震災対策…

文=午堂登紀雄/米国公認会計士、エデュビジョン代表取締役
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(1)完全に自分の自由であり、改築や設備の追加変更が気ままにできる
マンションではベランダなど共用部分の修繕等は管理組合への申請と許可が必要

(2)戸建ての注文住宅では間取りも含めて自分好みの家を持てる
→マンションでは通常は壁紙や一部家具などを選べるくらいで、自由設計マンションでも選択肢に限りがある。エネファームや太陽光発電、蓄電池などのエコ機器の設置は難しい

(3)子どもが多い家庭は騒いでも安心
→マンションの防音性能にもよるが、隣や階下へ配慮する必要がある

(4)土地の広さにもよるが庭が持てるので、好きな木を植える、納戸や自転車を置く、家庭菜園をする、子どもと遊ぶなど、使い勝手が選べる
→マンションは基本的に庭はない。タワーマンション上層階では窓も開けられないものもある

(5)防犯面とのトレードオフだが、出入りがラク
→マンションではエレベーター渋滞が発生することがあり、高層マンションではちょっと外に行って遊ぶ、忘れ物をしたので取りに戻るというのが面倒

(6)駐車場が確保でき、駐車場代もかからない
→都市部のマンションでは駐車場台数に限りがあり、駐車場代も高い。機械式の場合は出入庫が面倒

(7)管理組合への参加が不要
→マンションでは管理組合に加入し、毎年総会がある。役員になれば都度管理会社との理事会に参加しなければならない

(8)管理費・修繕積立金が不要で、住宅ローンを完済すれば住居費はほとんどかからない
→マンションでは、所有する限り生涯払い続ける必要があり、修繕積立金の額は経年とともに上昇する傾向がある

(9)最後は土地が残るため、そのまま売却、更地にして土地として売却、建て替えなど、出口の選択肢が広い
→マンションの出口は基本的に売却しかなく、経年で建て替えになったとしても、所有者間の合意形成が難しいことがある

(10)人間関係の煩雑さが少ない
→マンションでは管理組合で意見が対立することもあれば、エレベーターホールなどでも挨拶する人の数が多いなど、気を遣うという人もいる

というところでしょうか。もちろん人によって感じ方は異なるので、「自分はそうは思わない」「それは自分にとっては長所だ」「それは自分には短所だ」というものもあるでしょう。しかし「そうかもしれないな」という人もいると思いますので、戸建てかマンションかで迷っている人のご参考になればと思います。
(文=午堂登紀雄/米国公認会計士、エデュビジョン代表取締役)

午堂登紀雄/米国公認会計士、エデュビジョン代表取締役

午堂登紀雄/米国公認会計士、エデュビジョン代表取締役

 1971年、岡山県瀬戸内市牛窓町生まれ。岡山県立岡山城東高等学校(第1期生)、中央大学経済学部国際経済学科卒。米国公認会計士。
 東京都内の会計事務所、コンビニエンスストアのミニストップ本部を経て、世界的な戦略系経営コンサルティングファームであるアーサー・D・リトルで経営コンサルタントとして勤務。
 2006年、不動産仲介を手掛ける株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズを設立。2008年、ビジネスパーソンを対象に、「話す」声をつくるためのボイストレーニングスクール「ビジヴォ」を秋葉原に開校。2015年に株式会社エデュビジョンとして法人化。不動産コンサルティングや教育関連事業などを手掛けつつ、個人投資家、ビジネス書作家、講演家としても活動している。

Twitter:@tokiogodo

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