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中村芳子「お金のことで苦労せず、人生を楽しむためのお金の基本」

スマホやゲームで年20万円も出費増…生活困窮の元凶・デジタル費はこう見直せ!

文=中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー

 食費の節約はちょっと心配だ。節約手段として一番身近だが、方法を間違うと健康を損ねてしまう。朝食抜き、お昼は菓子パンやカップヌードルだけ、というのは早晩体を壊す。病院代がかさんだり、仕事をやめることになったら食費節約の意味がない。食費は削りすぎず、ペットボトル飲料や缶飲料、スナック菓子などを減らすと、節約効果が高くてオススメだ。

 街を歩くと、コインパーキングなどに「カーシェア」の看板をよくみかけるようになった。家計相談でも「以前は車を持っていたが、今は手放してカーシェアを使っている」と聞くことが多いが、正解だ。

 旅行は、ネット上の写真や動画を見てわかった気になっても、本当に異国に行ってそこの空気を吸い、現地の人と交わる経験にはまったくかなわない。旅行は体の中に化学変化を起こしてくれる貴重な体験だ。この経験のための費用は削りたくない。

 社会が変わると家計も変わる。今はどんどん変わっている。増えるところを増やしすぎない、増えた分はどこかを減らすことで健全さを保ち、将来のための貯金をきちんと続けていくことが大切だ。

 実は、上にあげた以外にも節約できる項目がある。効果的なのは、毎月決まって出ていくお金を見直すことだが、これについては次回以降お話ししよう。
(文=中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー)

中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー

中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー

1985年よりFP業に携わる日本のFPの草分け。 女性FP協会(現WAFP関東)の設立者の一人、初代理事長。 1991年に会社を設立。パーソナル・コンサルティング、金融記事の執筆、金融企画のアドバイスなどを行っている。マネックス証券創業時より7年間アドバイザーをつとめる。みずほ銀行の夫婦向けマネーサイト「おうちのおかね」(2010―2016)を監修。辛口だが、お金だけにとらわれないユニークで温かいアドバイスが人気。


主な著書に『50代のいま、やっておくべきお金のこと』『20代のいま、やっておくべきお金のこと』(以上ダイヤモンド社) 『女性が28歳までに知っておきたいお金の貯め方』(三笠書房) などがある。『3日でわかる聖書』『養子でわくわく家族』『神の津波』など、お金以外の著書や翻訳もある。

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