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大江英樹「おとなのマネー学・ライフ学」

TPP崩壊と、自由貿易の謎と、マイケル・ジョーダンが芝刈りをしないほうがよい理由

文=大江英樹/オフィス・リベルタス代表

 自由貿易を支える理論として古典的な考え方である比較優位説について、必ずしもこの考え方が有効であるとは限らないという意見も多いのですが、知っておいても良いと思います。これはいわば“選択するための原理”ですから、これを知っておけば、日常生活のなかで何かをする時にこの原理を思い出してみると、意外と正しい選択ができるようになるかもしれません。

 ただ、一家のご主人が“比較優位”の原則を持ちだして「俺は外で稼げるのだから家で皿洗いはしない」というのは、経済学的には正しくても家庭内では揉める原因になりかねませんので、注意が必要です。
(文=大江英樹/オフィス・リベルタス代表)

大江英樹/経済コラムニスト

大江英樹/経済コラムニスト

1952年、大阪府生まれ。野村證券で個人資産運用業務や企業年金制度のコンサルティングなどに従事した後、2012年にオフィス・リベルタス設立。日本証券アナリスト協会検定会員、行動経済学会会員。資産運用やライフプラニング、行動経済学に関する講演・研修・執筆活動を行っている。『定年楽園』(きんざい)『その損の9割は避けられる』(三笠書房)『投資賢者の心理学』(日本経済新聞出版社)など著書多数。
株式会社オフィス・リベルタス

Twitter:@officelibertas

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