住む人の満足感を高めながら、地域のシンボルともなる住まいに
特に、一流シティホテルを彷彿とさせる大きなキャノピーのあるクルマ寄せは、住まう人に誇りを感じさせ、訪れた人には憧れを抱かせます。また、エントランス前にはシンボルツリーとしての欅を植栽、敷地の回りには四季折々の表情を楽しめる多彩な植栽が配置されます。
共用施設も充実しています。各施設を1カ所に集中、目的に応じてフレキシブルに利用できるように配慮されています。たとえば、キッズルームの横にはラウンジを設置、子どもたちを見守りながら親同士のコミュニケーションを楽しむことができます。また、キッチンスタジオの隣には「マルチスタジオ」を配して、大人数でのパーティーも可能としました。高額物件のようになんでもありというわけにはいきませんが、ほんとうに必要なものを効率的に設置しているといっていいでしょう。
建物は、長谷工コーポレーションの施工で、住宅性能表示制度を採用した、耐久性、耐震性の高い建物です。スラブ床は20cm、戸境壁は18cmですから高い遮音性能が期待できます。専有部に関しても、キッチンには人工大理石のカウンタートップ、ドイツ・ショット社の耐熱セラミック製ガラストッププレートを採用するなど、細部にもこだわったつくりになっています。
『シティテラス八潮』の完成予想図
丸紅などの「アクアスイート」
同じくTXの南流山駅徒歩12分の「アクアスイート」は、総合商社の丸紅などが開発したマンション。総戸数355戸の大規模物件であり、建物は鉄筋コンクリート造の地上12階建てで、17年1月の竣工ですから、即入居可能です。
今年2月に販売された住戸をみると、専有面積72.57平方メートルの3LDKが3468万円で、92.38平方メートルの4LDKが4528万円です。3.3平方メートル当たりの坪単価は158万円、162万円になります。
以前には、モデルルームとして使用した住戸に関しては、73.80平方メートルの住まいを2498万円で販売したケースもあります。この坪単価を計算すると、なんと112万円です。
南流山駅から秋葉原駅までは20分ですから、秋葉原駅で山手線に乗り換えれば東京駅までの合計乗車時間は24分です。また、途中の北千住駅では東京メトロ日比谷線、JR常磐線、東京メトロ千代田線に乗り換えることもでき、各方面に快適にアクセスできそうです。
このアクアスイートのある流山市は、「母になるなら、流山市。」のスローガンのもと、市を挙げて子育て支援を行っています。10年間で人口が2万6000人も増えるなどの成果を挙げているだけに、子育て中のファミリーにとっては、注目しておきたいエリアではないでしょうか。
大和ハウス工業の「プレミストひばりが丘」など
このTX沿線だけではなく、埼玉県や千葉県方面の沿線を見ていけば、先の3つの条件を満たす物件を探せる可能性があります。TX同様に比較的新しい路線である埼京線沿線には坪単価200万円、山手線ターミナルである池袋駅まで20分の条件を満たす物件が多いのですが、200戸を超える大規模物件に該当するマンションは18年2月現在、残念ながらありません。でも、今後出てくる可能性は高いので、対象エリアとしてチェックしておいたほうがよさそうです。
これは、JR京葉線についても同様のことがあてはまります。
そのほか、西武池袋線の「ひばりが丘」駅にも注目しておきたいところです。高度成長期に開発された大規模団地が建て替え期を迎えていて、そこで先の3つの条件を満たせる物件が出てくる可能性が高いのです。
18年2月現在でも、大和ハウス工業の「プレミストひばりが丘」が販売中です。鉄筋コンクリート造の地上11階建てで、総戸数は206戸、18年2月の竣工で、3月からの引き渡し予定です。
ひばりが丘駅から徒歩18分と、やや徒歩時間は長いのですが、バスを利用すれば徒歩時間は1分に短縮できます。このひばりが丘駅からは、山手線の池袋駅まで急行で15分ですから、通勤時間のトータルでは徒歩時間の長さと相殺できそうです。
2月現在の販売物件をみると専有面積63.02平方メートルが3599万円、75.33平方メートルが4489万円です。坪単価にすれば188万円、197万円ということで、山手線まで20分、坪単価200万円以下、総戸数200戸以上の3つの条件をクリアしています。
(文=山下和之/住宅ジャーナリスト)
※物件に関する情報は2018年2月現在の情報です。販売条件が変更されたり、終了することがあるので事前にご確認ください。