つくばエクスプレス沿線に広がる、新たな街づくりとマンション立地
そうした視点から注目しておきたいエリアが、比較的沿線の歴史が浅く、現在も大規模な沿線開発が続いているエリアであり、なかでも注目されるのは、つくばエクスプレス(TX)の沿線でしょう。
05年に開通したTX沿線では、鉄道と街の整備が一体となった「一体型土地区画整理事業」が進められており、約3000万平方メートルにも及ぶ沿線開発によって、各地で新たな街づくりが推進されています。行政、企業、大学が協力して街づくりが行われている「柏の葉キャンパス」、子育て世代のための安心・安全の街づくりが進められている「流山おおたかの森」などがその代表格です。
しかし、この両エリアはTXの始発駅である秋葉原駅までの所要時間が20分超であり、今回の条件には当てはまりません。対象となるのは、南流山駅から南の東京寄りの各駅になります。それでも、南流山、三郷中央、八潮駅などには先の3つの条件を満たす物件がいくつか見つかります。
住友不動産の「シティテラス八潮」
住友不動産がTXの八潮駅から徒歩8分の地で開発を行っている「シティテラス八潮」。鉄筋コンクリート造の地上8階建てで、総戸数は493戸の大規模マンションです。住友不動産が手がける大規模マンションであり、次項で触れるように内容も充実しており、先の3条件の(3)に合致します。この2月に竣工し、5月下旬から入居が可能です。
また、山手線ターミナル駅で、TXの発着駅である秋葉原駅までは乗車時間17分ですから(1)をクリア。価格は2月下旬販売予定の9戸をみると、専有面積57.72平方メートルの3LDKが2980万円で、78.13平方メートルの4LDKが4699万円です。坪単価にすれば170万円、198万円ですから、(2)の条件もOKです。
20分以内、200戸以上、坪単価200万円以内の3つの条件を十分過ぎるほどにクリアできます。しかも、大手不動産会社の分譲ですから、住み心地だけではなく長い目でみた資産価値の維持も期待できます。
まずは、写真の完成予想図をご覧ください。とてもグロス価格2000万円台もあり、ほとんど坪単価200万円以内のリーズナブルなマンションとは思えない風格のある外観デザインではないでしょうか。英国風煉瓦調のタイル張りの外壁と、バルコニー部分のクリアな輝きを放つガラス手すりの対比がグレード感あふれるファサードを形成しています。