「日本のビジネスパーソンは、靴にあまり意識がいっていない人が多いように思います。いくら高価なオーダースーツを着ていたとしても、『靴がいまいち』という方がいらっしゃいます。『足元を見る』という言葉があるように、スタイルを見るときは靴が大事。スーツよりは単価が安いので、ぜひ投資したいところです。
金額の目安としては、1足2万5000円以上がおすすめです。足は、1日中すべての体重を支えていますし、汗もかきます。靴は日々過酷な環境に耐えているのです。人知れず負荷がかかっているので、大事に扱ってほしいですね。仕事をしっかりやっている人でも、靴底がすごく減っていたり汚かったりしたら、残念に思われてしまうもの。逆に、靴をきれいにしている人は、それだけで印象がよくなります。
靴を大事に扱うと、ハンカチや財布、名刺入れなどにも気持ちが行き届くようになり、ビジネスの相手からも『しっかりした人だろうな』という印象を持たれることでしょう」(同)
3.スーツを常に清潔に長持ちさせる方法
毎日の仕事を終えて帰ってくると、へとへとになるものです。そこで、スーツをハンガーにかけて、すぐにクローゼットに放り込んでいないでしょうか。実は、これはNG行為。
「できれば、スーツ用の大きめブラシで、下から上へ、そして上から下へとブラッシングすることをおすすめします。そうすることで汚れが落ちてきれいになり、スーツが長持ちするからです。厚みのあるハンガーにかけたら、すぐにクローゼットには入れず、一晩は部屋の中にかけておきましょう。そうして湿気を取り除いてからクローゼットに入れてください。
また、スーツのパンツはパンツ用のハンガーにかけましょう。逆さにかけることで、パンツ自身の重さでしわが取れます。また、ホテルなどに置いてあるズボンプレッサーはアイロンよりずっと簡単なので、ひとつ持っておくと便利です」(同)
では、雨でスーツが濡れてしまったときは、どうすればいいのでしょうか。ここでも、ポイントになるのは意外なひと手間。
「タオルをかけたハンガーにスーツをかけてください。パンツも同じようにして、自然に乾かします。ウールなどの自然繊維には復元力があります。泥がついている場合は、乾かしてから落としましょう」(同)
「スーツはクリーニングに出す」という人も多いかもしれませんが、実はクリーニングでは生地が傷んでしまうこともあるそう。そのため、頻繁にクリーニングに出すのではなく、普段のお手入れが肝心ということです。
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