このなかでステージ(ランク)制を取っていないのは、ジャパンネット銀行。月1回は条件なしに無料で入出金できる(2回目以降は、3万円以上の入出金なら無料)。残高にかかわらず口座が稼働していれば1回以上の無料引き出しができるのは、ほかにじぶん(2回。ただし、ゆうちょ銀行ATMの利用は月1回まで)、住信SBIネット(2回)、ソニー(4回)。楽天銀行は、新規に口座を開いて6カ月間は月5回まで無料で引き出し可能だ。ソニー銀行はセブン銀ATMとイオン銀ATMなら何度でも無料ということも覚えておきたい。
ネット銀行は、それぞれ得意分野も強みも異なる。ステージの刻み方も、横並びにしてみるとかなりの差がある。判定の材料になる総資産残高(対象となる金融商品には銀行ごとに違いあり)だけで比較してみよう(※カッコ内は、無料引き出し回数/他行への振込手数料無料回数)。
じぶん銀行…全5ステージ
残高10万未満(2回/0回)、10万~50万円未満(3回/0回)、50万~100万円未満(4回/1回)、100万~300万未満(8回/3回)、300万円以上(11回/5回) ※ゆうちょATMはランクにかかわらず月1回まで。三菱UFJ銀行への振込は無料
住信SBIネット銀行…全4ランク
残高30万円未満(2回/1回)、30万円以上(5回/3回)、300万円以上(7回/7回)、500万円以上 ※ただし外貨預金+仕組み預金の残高(15回/15回)
ソニー銀行…全4ステージ
残高300万未満(4回/1回)、300万~500万円未満(4回/3回)、500万~1000万円未満(4回/5回)、1000万円以上(無制限/10回) ※セブン・イオンATMでの入出金は無制限。無料振込回数は「Sony Bank WALLET」なしの場合
楽天銀行…全5ステージ
残高10万円未満 ※エントリー(0回 ※新規口座開設後6カ月間は5回無料)、10万円~50万円未満(1回/1回)、50万円~100万円未満(2回/2回)、100万~300万円未満(5回/3回)、300万円以上(7回/3回)
(※銀行により「ステージなし」扱いとなっているランクについても優遇条件が異なるため1ランクとカウントしている)
もちろん、ランク判定は残高だけでなく所定の取引によって決まる。ネット銀行はメインの生活口座というより、貯蓄や資産運用、住宅ローンなどを利用するサブ銀行として使われることが多い。円預金がなくても、外貨や投信の積み立て、個人型確定拠出年金(iDeCo)の利用などでステージが上がっていく。資産形成用の銀行と考えれば、引き出しよりは他行への振込を無料で行う用途のほうがメリットがあるかもしれない。
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