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ダマされないための「儲けのカラクリ」 第1回 

実はAKB48の経済効果はプラマイゼロ? 海外進出こそが世界を救う!

文=坂口孝則/未来調達研究所取締役

 確かに、各アイドルグループの売上や利益は相当なものだ。しかし、それは日本経済に直接波及し、全体のパイを膨らませるものではない。アイドルは文字どおり「偶像」として楽しむ程度がふさわしい。

 ところで、私はAKB48がまったく日本経済に影響しないといいたいのだろうか? とんでもない。もし海外でAKB48のコンテンツが売れれば、相殺対象は日本商品でなくなる。その意味で、私たちが応援すべきは、彼女たちの海外進出だ。

 ”ぼくたちの”アイドル、から、”世界の”アイドルへの脱皮。

「全日本国民的美少女コンテスト」に応募する美少女たちの目標が、”全日本”ではなく”全世界”であることを祈る。
(文=坂口孝則)

坂口孝則/未来調達研究所取締役

坂口孝則/未来調達研究所取締役

大阪大学経済学部卒業後、電機メーカー、自動車メーカーで調達・購買業務に従事。調達・購買業務コンサルタント、研修講師、講演家。製品原価・コスト分野の専門家。サプライチェーン分野の知識を使い、ものづくり領域の先端解説などを行う。
未来調達研究所

Twitter:@earthcream

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