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本書では「ある国の飢餓に苦しむ人々を50%減少させる」というプロジェクトを例にしているが、解決策型アプローチでは、まず「飢餓の主な原因は水不足である」といった仮説を立てる。すると、「すべての村で水供給プログラムを立ち上げる」「地域に食料貯蔵施設を開設する」といった解決策が思いつく。
この手法の良い点は、問題を無用に掘り下げていたずらに時間を浪費せず、即座に解決策を中心にした議論がなされることだ。そして、その解決策が正しい解決策であると見解の一致を見れば、即座に行動に移せるのもポイントだ。
同時に、この手法では、仮説を裏付ける情報ばかりに目が向いてしまう「視野狭窄」といったデメリットもあるが、その恐れが大きい場合は、本書で紹介されている別のフレームワークで補完することもできる。
しかし、この手法をひとつ知っているだけでも、問題解決に対するアプローチは格段に変わるはずだ。何かにつけて問題解決に対する動きが鈍い部署や組織のリーダーやそこに参画する人なら、こうしたアプローチを知っておいて損はないだろう。
(ライター/大村佑介)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
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