まずは、ゆっくりと感情を込めて小さな声で10回「私は自信にあふれている」とつぶやいてみてください。
つぶやいてみて、どんな感じがしましたか?なんとなく自信が湧いてきたと思う人もいれば、「照れくさい」「受け入れがたい」「バカバカしい」と感じる人もいるはず。もし、後者だとすれば、あなたの頭の中ではマイナスのフィルターが働いており、プラスの言葉を投げかけても素直に受け入れられない“自信喪失状態”に陥っていることが考えられます。
もちろん、謙遜から出た言葉であればいいのですが、それが「拒絶」から出た言葉だとするとちょっと問題。『自由自在に自分を操る! 1分催眠法』(すばる舎/刊)の著者である催眠士の矢澤フレイ伸恵さんは本書の中で、そんなマイナスのフィルターが、夢や願望の実現を邪魔すると書いています。
このマイナスのフィルターは、長い間の蓄積したネガティブな言葉や情報の刷り込みによってつくられます。そのため、意識して取り払うことはなかなか難しいものです。
矢澤さんはそうした“負け犬根性化”している弱った心を立て直す方法を本書で紹介しているのですが、この記事では、その中から冒頭で取り上げた自己暗示に少し応用を加えた、1分で自信が湧いてくる方法をピックアップしましょう。
まず、顔を上げて、まっすぐ前を向いて下さい。そこには何が見えますか? 窓の外の景色でしょうか、それとも目の前に座った人の顔でしょうか。パソコンのモニターかもしれませんし、部屋の壁かもしれません。
5秒、10秒、20秒、30秒……時が経つにつれて、だんだんと自分の意識が1点に集中していくはずです。なんとなく集中できてきたと感じたら、ゆっくり目をつぶってください。そして、ゆっくり「私は自信にあふれている」と10回つぶやき、目を開きましょう。
いかがでしょうか。単に「私は自信にあふれている」とつぶやいた時と比べて、その言葉がすーっと心の中に入っていくような感じはしましたか? なんだか少し自信が強まった気がしたなら成功です。
この方法では、1点をじっと見つめることで意識を集中し、それ以外の部分をリラックスさせる「1点凝視法」を使っています。1点を凝視し続けることで、催眠状態に陥り、プラスの言葉を受け入れやすくなると著者はいいます。このときに大事なのは、「考えない、がんばらない、理解しようとしない」の3つ。意識してしまったら、催眠状態になりません。常に心が強張り、強いストレスを感じている状態になってしまいます。
常に自分自身に対して否定的な言葉を投げかけている人は、だんだんと自分の良い部分をも拒絶するようになってしまうようになります。そうなると、何もかもが上手くいかなくなってしまうのに想像に難くないはず。
自信を取り戻し、ポジティブに毎日を送りたい人にとって、本書は参考になるはずです。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
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