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SEと外食産業が2大ブラック業界  そして大賞はやっぱりあの企業!

ワタミに富士通、ローソンストア100… “ブラック企業大賞”授賞式!

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 そして清水氏は次のように話した。

「コンビニですので、商品管理は徹底しています。食中毒などは一切起こしていないと思います。しかし、商品管理の裏で、人がたくさん壊れていっている。そのいい例が私だと思います。私は病気が治らず、今も仕事ができない状態です。同僚も上司も身体を壊していました。こんな人を人とも思わない会社はあってはいけないと私は思います」

 ほかに、ファミレスの「すかいらーく」、牛丼すき家の「ゼンショー」、高級布団の訪問販売の「丸八真綿」、福島第一原発事故の「東京電力」、関越自動車道高速バスで居眠り運転事故を起こしたバス会社「陸援隊」と旅行会社「ハーヴェスト・ホールディングス」。

 約2時間にわたり、これらの企業を紹介した後、いよいよ各賞が発表された。

 まず「業界賞」を、フォーカスシステムズ、富士通SSLの2社が受賞。実行委員会は「IT業界は『デスマーチ』という言葉で表現されるように、慢性的な長時間労働の温床と言われています。そうした現状にあって過労死が正式に認定され、裁判で遺族が勝訴した貴社の事例は、痛ましいながらも貴重と言えます。よって貴社をIT業界を代表するブラック企業と認め、業界全体が改善されるきっかけとなることを願い、『業界賞』を授与します」と読み上げられた。

 次に、「ブラックなエピソードがよくぞここまで集まったと、驚かざるを得ません。貴社を『典型的ブラック企業』と認め、ここに『特別賞』を贈呈します」として、ウェザーニューズが同賞を受賞。

 次にウェブ投票と会場投票で最も票を集めたワタミが「市民賞」を受賞。

 そして「大賞」は、「放射能汚染を引き起こし、復旧作業で20ミリシーベルト以上被曝した労働者は4,000人を超えるなど、原発労働者たちの健康を守る責任を放棄しました。社会正義の観点から看過できない非人道行為であり、人類の歴史においても類を見ない恥ずべき行為です。よってここに『ブラック企業大賞』を授与し、その名を長く記録する」として、東京電力が「大賞」を受賞した。

 最後に主催者の一人の全国一般東京東部労組書記長の須田光昭氏は「様々な労組では、今日挙げた10社だけではなくて、もういっぱい、ブラック企業で働く労働者からの相談の電話が切りがないほどかかってきます。そのなかで、そもそも10社を選んで、そこからさらに数社を受賞させることはどうなのか。そういう迷いはありましたが、今日やってよかったと思います。抽象的に論じるのではなく、個別具体的に名前を出して批判しなければ、ブラック企業はなくならないだろうと思います。無数のワタミ、無数の東京電力があるのは間違いないが、一つでも多くブラック企業をなくしていきたい」(佐々木奎一)

BusinessJournal編集部

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