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「儲けられる特別な情報」という名のワナ

野村、外資系証券etc.“巧妙な”インサイダー取引の実態

【この記事のキーワード】

 インサイダー情報だけではありません。

 この世界に長年いますからわかりますが、

 「どこそこの筋(投機筋)がこの銘柄を狙っている」
 「どこそこの筋がA社株を○○円目標で仕掛けている(相場をつくっている)」

という話も入ってきますが、明日のことのわからない人間のやっていることです。

特別な情報というワナ

 失敗するケースも多いし、まず目標株価までいくケースは少ないと断言できます。もちろん、好意でこうした情報を教えてくれている人も、いるかもしれませんが、あなたは投機筋の売りの受け皿にされているかもしれません。

 教えてくれている人もだまされているかもしれません。

 それに、もう一度いいますが、一体誰が、あなたに「儲けられる可能性が高い特別な情報」を教えてくれるんでしょうか? あなたは特別な存在なんですか? お金を出したら教えてくれる?
 
 でも、本当に儲けられるなら他人には教えませんよ。

 また、外資系証券のリサーチ情報を欲しがる投資家も多いですが、数年前まで外資系証券にいた大物営業マンの友人は、次のように証言しています。

「大手顧客が買いたい銘柄はレポートでレーティング(格付け)を下げて、株価を下落させ、安く買わせる。逆に売りたいときはレーティングを上げて、株価が上がったところで売り抜けさせる。これを日本の投資家を食いものにする“モンキーレポート”を呼んでいたよ」

 そう、前回(http://biz-journal.jp/2012/08/post_488.html)も書きましたが、厳しい言い方になるものの、「特別な情報」をほしがる投資家は、「自分は汗をかきたくない。他人の汗で楽をして儲けたい」という人が多いと思います。

 そうした投資家は、逆に食い物にされるケースが多いんです。

 確かに、特別な情報はあるでしょうが、そんなものがあなたに入ってくるのは、宝くじ並みの確率のものと考えるべきでしょう。そんな確率の低いものを追い求めるのは効率が悪すぎます。いや、だまされる確率のほうが高いのですよ。

相場はいつも親切

 それよりも、相場は親切です。これまでも書いたように、相場はトレンド、物色の流れをはっきり教えてくれます。自分で考える姿勢でいけば、いくらでも親切に教えてくれます。行っていいとき、行かないほうがいいとき、きちんと教えてくれます。急がば回れです。相場に聞いたほうがはるかに相場がわかります。だって、相場の当事者は相場じゃないですか。この講座は「相場師養成講座」、それを引き続き相場から学ぶノウハウを研究して行きましょう。

 さて、今回はバブル時代の話をちょこっと書きました。

 次回からは、僕がこの業界に入った82年以降の回顧録を書いていきます。相場もそうですが、物事は流れです。今があるのは過去からの流れ。未来も、その流れのなかにあります。流れのなかから見れば、今がよくわかりますし、今後の株の世界の予測も立てやすいと思います。

 で、今回の宿題。

BusinessJournal編集部

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