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闘うジャーナリスト・佐々木奎一がゆく! ワーキングクラスの被抑圧者たち 第5回

ブルームバーグ 社員教育を偽装したノルマで追い詰めクビ斬り

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「原告が、被告に対し、労働契約上の権利を有する地位にあることを確認する」
「被告は、原告に対し、平成22年9月から毎月25日限り、67万5000円を支払うこと」

 結果的にY氏の全面勝訴判決である。判決文を読むと、同裁判長は、Y氏が能力不足だったという会社の主張について、「客観的合理性があるとはいえない」と、この日だけで実に5度に渡りダメ出しを出していた。

 その後、ブルームバーグは控訴した。一審判決についての見解を聞くと、同社は「判決内容を詳細に検討した上で対応を考えております。現時点で、これ以上のコメントは差し控えさせていただきたいと思います」というのみだった。

 PIPによるノルマ地獄の末の解雇は、ブルームバーグ以外の会社でも横行しているはずである。会社から標的にされている社員は、是非、今回の判決を参考にしてほしい。なお、ブルームバーグ解雇事件の詳細は、ニュースサイト・マイニュースジャパンの10年12月8日付「『首切り通信社』ブルームバーグの社員教育を偽装したリストラ内幕」、12年11月2日付「ブルームバーグ ノルマ地獄の末に解雇で記者側が一審勝訴『毎月67万5千円払え』」を是非読んでほしい。
(文=佐々木奎一/ジャーナリスト)

●佐々木奎一(ささき・けいいち)
「My News Japan」を中心に、「別冊宝島」や「SAPIO」「週刊ポスト」などで執筆する ジャーナリスト。企業のパワハラや不当解雇などの労働問題を中心に、政治家の利権や原発問題に絡むメディアの問題なども取材をする。これまでに、「キユーピー」のパワハラ問題の追及や大企業の障害支社雇用に関する問題提起、バンダ イナムコの社員うつ病問題などを追求して話題となっている。

BusinessJournal編集部

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