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財務省の“人殺し政策”消費増税が日本を破壊 無責任な官僚が犯す膨大な恐ろしい失敗

文=田中秀臣/上武大学ビジネス情報学部教授
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●第2位 『経済政策で人は死ぬか?』(スタックラー&バス/草思社)

 上位3冊はどれを1位にしてもいい名著ばかりですが、本書の分析も実に明瞭です。不況そのものよりも、不況時に緊縮経済政策を採用することで多くの人命が損なわれてしまう、というものです。死亡率、自殺者数、うつ病、貧困率、ホームレスなどの激増は、不況における政府の経済政策のあり方で大きく左右されていくのです。その意味で、経済が不安定な段階で財務省が主導した消費増税は、まさに「人殺し」政策そのものでしょう。

●第1位 『日本経済はなぜ浮上しないのか』(片岡剛士/幻冬舎)

 今年の日本経済は、アベノミクスと消費増税をめぐる問題でほぼ議論し尽くされてきていました。本書は、まずアベノミクス1年目の成果を具体的なデータをもとに解説します。結論としては、金融政策の効果を中心にしてかなり順調に行われていた。しかし、それを無残なかたちで破壊したのが4月からの消費増税の悪影響です。15年はさらに経済問題に人々の関心が集まるでしょう。本書はその時に最良の羅針盤として機能していくでしょう。絶対のお薦めです。

 経済は大切だけど、ちょっと難しい。そんなふうに思っている方にも、きっとこのブックガイドが役立ってくれることを祈ります。
(文=田中秀臣/上武大学ビジネス情報学部教授)

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