会社の先輩のお金のアドバイスは意外に正しい?貯金がたまる「強制的貯蓄」の仕掛け
この春は新卒の新入社員であったり転職であったり、新しいオフィスに席を設けたという人もいると思います。異動でグループ会社に席を移したという人もいるでしょう。
新入社員や転職による中途入社の人たちは、会社からお金についていろんな説明を受けます。給与振込口座の指定、経費精算のルールなど具体的にお金の出入りに関係するものから、福利厚生制度や退職金・企業年金制度の説明、人事制度の概略などお金に関わる説明はたくさんあり、おそらく最初は頭がパンクしてしまうことでしょう。
しかし人事評価制度の概略、特に賃金体系については今後の自分の年収を決めるルールですから、しっかり話を聞いておきたいものです。時間外労働に対する残業代の支払いルールなども「労働時間を会社に売る」立場になる以上、しっかり確認しておきましょう。
ところで、職場の新人に対し、いろいろ世話焼きをするのが好きなタイプの上司や先輩がいて、何かとアドバイスされることがあります。とはいえ無理に酒の席に誘ったり何かを強制する人は「パワハラである」と言われることもあり、最近はお節介型の上司や先輩は減少傾向にあるようです。親切そうにお金の話をされても「なんだ、うっとうしいな」と思う人も多いことでしょう。
しかし、お金の話について先輩や上司が言うことのうち2つくらいは金言が隠されています。
では、現代版「お金のトリセツ」に適うアドバイスはどれでしょうか。
「お金の助言・金言」は理屈として正しいことが多い
結論を先に言ってしまいますが、「毎月、貯めておけよ」というタイプのアドバイスは「いいお節介」です。むしろこういうアドバイスをくれる先輩や上司は信頼に値する可能性が高いと思います。
具体的には、
「財形は入っておくといいよ」
「確定拠出年金は加入しておけよ」
と言われたら、これは妙な反骨心は起こさず、従っておくことをお勧めします。
逆に、「最初は気にせず、ぱーっと使っていいよ」「オレが若いうちは貯金なんかしてなかったよ」というように散財を勧める(たいてい酒や遊びに誘われることがセットである)先輩や上司は距離を置くほうがいいでしょう。
では、この「貯めておけ」を実践するための制度には、どんなものがあるのでしょうか。