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『ホンマでっか!?TV』でおなじみの牛窪恵氏インタビュー

AKB男が大モテ?「ゆるオタ君」が人気の婚活市場で幸せゲット!

文=牛窪恵
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AKB男が大モテ?「ゆるオタ君」が人気の婚活市場で幸せゲット!の画像15月28日発売予定の牛窪恵氏最新刊
『「ゆるオタ君」と結婚しよう!』(講談社)

『ホンマでっか!? TV』(フジテレビ系列)でおなじみの世代・トレンド評論家・牛窪恵氏の新著、『「ゆるオタ君」と結婚しよう!』(講談社)が5月28日に発売される。はやくもAmazonでは予約が集中し話題を呼んでいる本書によれば、いま婚活市場を賑わせているのは、AKB男のような「ゆるオタ君」だという。今回は牛窪氏に、いまなぜ女性たちの注目が「ゆるオタ君」に集まっているのか、また彼らが女性に対してアピールできるポイントなどを語ってもらった。

――ここ数年、婚活や妊活という言葉が流行りましたね。女性たちの結婚や妊娠、出産に対する事情や意識はどのように変わってきたのでしょうか?

牛窪恵氏(以下、牛窪) かつてバブル期には三高(高学歴、高収入、高い身長)という言葉がブームになりましたが、それに対して、去年あたりから増えていると、私が注目しているのが「三平女子」。平凡な顔立ち、平均的な年収、平穏な性格の男性を結婚相手として希望する女子のことです。私たちのようなバブル世代は、女性が社会進出できるようになってきたり、恋愛でもお姫さま扱いを受けたりしていますが、その下の団塊ジュニア世代や、さらに下も含めた就職氷河期世代の女子というのは、仕事でも恋愛でもいい思いをしていません。でも結婚や出産はしたい。女性は35~37歳になると妊娠確率が低下しますから、34~35歳で第一子を出産する計画で逆算すると、30歳までには相手を見つけて32~33歳までには結婚しないと、と考える女子も多い。そうすると、やれ「高収入だ」「高学歴だ」とは言っていられないわけです。

――女性たちの結婚、妊娠や出産の前には、厳しい現実が立ちはだかっているんですね。

牛窪 30代男性会社員の平均年収は400万円台後半~500万円台前半ですが、内訳を見てみると、実は二極化していて、高収入の層が平均値を押し上げているだけ。「妥協年収」といわれる400万円台の男性ですらも決して数は多くなく、現実的には200~300万円台の男性が圧倒的に多いというのが実情です。加えて、高収入の男性なんて、30歳になるまでに計算高い女子たちに奪われてしまっていますから、アラサー独身女子が狙えるのは、必然的に平均的な年収の男性に限られるんですね。

――そんな女子たちに「AKB男」のような「ゆるオタ君」が人気だそうですが、その背景は?

牛窪 今の女子たちが嫌う男性の二大要素は「タバコ」と「浮気」。また東日本大震災の影響で、女子たちが安心や安全、いざというときに頼りになることを男性に求める傾向が強くなっています。その点、「AKB男」に代表される「ゆるオタ君」に取材すると、「リアル女子」(生身の女性)にあまりがっつきませんし、浮気願望も高くない。家庭を大事にしてくれそうな男性です。しかもアイドルファンは、根底に女性へのリスペクトがありますから、男はこうあるべき、女はこうあるべきという固定観念に縛られておらず、家事や育児にも積極的です。また理系比率が高く、家電やパソコンのスキルの面でも頼りになりますしね。そこで「ゆるオタ君が結婚相手に向いているのでは」と気付いて、彼らにターゲットを絞って婚活をする女子が増えてきている。私も驚きました。いまならFacebookなどでファンコミュニティを探しやすい時代にもなっていますしね。

牛窪恵

牛窪恵

マーケティングライター、世代・トレンド評論家、有限会社インフィニティ代表取締役。1968年、東京都生まれ。日本大学芸術学部映画学科(脚本)卒業後、大手出版社に入社。5年間の編集およびPR担当の経験を経て、フリーライターとして独立。2001年4月に、マーケティングを中心に行う有限会社インフィニティを設立。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系列)、『キャスト』(朝日放送系列)、『あさナビ』(テレビ朝日系列)などに出演中。トレンドやマーケティング関連の著書が多数あり、「おひとりさま(マーケット)」(2005年)、「草食系(男子)」(2009年)は、新語・流行語大賞に最終ノミネートされた。近著は『アラフォー独女あるある! 図鑑』(扶桑社)。

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牛窪恵【公式ブログ】

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